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鈴木恵TRIO | come here my dear 完全解説3。

3.DAY BY DAY
作詞・曲:鈴木恵 編曲:鈴木恵TRIO 弦編曲:山根美和子 管編曲:鈴木恵

演奏:
鈴木 恵 Vocal,Acoustic Guitar,Tenor Saxophone,Chorus
青木宏美 Drums,Chorus
田邉周平 Fender Rhodes,Keyboards,Chorus
おおのただし Electric Bass
越川 歩 Violin
藤井裕子 Trumpet
yan Trombone

ポップ・ミュージックに真正面から挑んだアルバムの心意気を代表するような爽快ポップナンバー。「the wondermints」「tahiti80」を彷彿とさせるメロディーライン、スリリングなホーン・ストリングスアレンジが実に印象的。
サビ始まりなのか、もしくはサビがないのか、自分でもよくわからないところがあるけど、曲作ったときから構成が揺るがないんですね。曲のサイズのわりに長めのソロとかも決まってました。ラッパ群の作ったまでも当初から頭ん中鳴ってました。ただ、ソロあけのメロディだけ、レコーディングのために追加しました。

M1.California Loveと演奏メンバーがほぼ一緒だけど、ベースだけが大野くん。この曲はTRIOの結成当初、初期に良くやっていた曲なので、前TRIOメンバーの大野くんにスタジオに来てもらってRECしました。大野くんのトレードマークとも言えるヘフナーではずむようにフレーズを入れてくれました。
あと、この曲にクラビとRhodesを入れたいという思いがあって、TRIOのライブバンド2キーボードの発想はここから始まりました。田邉くんは一番若いのに、一番懐かしいタイプのフレーズをバンバン弾いてくれます。Rhodesのソロは何回か録りましたが、スピード感がありながらよく歌っているとても良いソロです。田邉くんのソロは本人が作曲家ということもあり、メロを歌うようにピアノでメロディーを奏でるので、とても好きなんです。ソロは、即興で作曲しているのと同じだから伴奏中心のプレイヤーとソロの捉え方が自然と違ってくるように思っていて、それが僕には良く伝わってくるんです。

聴きどころはやはりストリングスですね。山根さんのアレンジと越川さんのヴァイオリンが抜群に素晴らしい。相性が良いのと、やはり抜群のリズム感ですよね。あと、とても大切なことなんですけど、音楽的スキルがやっぱり圧倒的に高いのですが、山根さんの楽譜の良いところはそういうスキルの差を上手に埋めてくれているところなんです。兎角、バンド+豪華な楽譜に書きましたストリングス、みたいなことになりがちなんだけど、このアレンジはとても3リズムに寄り添ってくれてるって思うんですね。

生で弦を入れるのはみんなの夢みたいなところがある。その夢をお二人が果たして下さいました。偉大なるお二人に大きな拍手を、です。

お写真は、お仕事姿の山根さんとヴァイオリンの越川歩さんの録音風景、そしてお仕事でないやまねさんとTRIO青木さんのお食事風景。

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