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【東京の暮らし#5】上半期を締めくくる蔵前のフレンチビストロ

6月。
上半期も今月で終わり。
あっという間に半年が経過した。

私は上半期最後にやる行事として、大祓(おおはらえ)の禊を毎年やることにしている。

大祓(おおはらえ)とは、6月30日(夏越の大祓)と12月31日(年越の大祓)に行われる神事で、人が知らず知らずのうちに犯した罪や穢れを取り除き、清めて災厄を逃れる儀式の事である。

5年前に友人に誘われて禊イベントに参加したのがきっかけで、以降毎年上半期の区切りとして参加している。

禊の具体的な方法は、人形(ひとがた)という人の形をした紙に名前と数え年の年齢を書き、人形に息を3回吹きかける。
これによって、体内の穢れを人形に移すらしい。

そして人形で、頭からつま先まで、全身を丁寧になでる。

具合の悪いところがある場合は、その場所をとくに念入りになでる。

封筒に入れて6月29日までに納めるが、6月30日(夏越の大祓)の当日でも納めることができる。

大祓式を終えた後、茅の輪をくぐり、自身のお祓いを行う。

茅の輪をくぐることは禊(みそぎ)をして穢れ(けがれ)をお祓いするという意味が有るとのことで、毎年くぐっている。

大祓式は大鳥神社以外にも都内各地の神社で行っており夏の風物詩だ。

じつは近所の神社でもやっているが、私はわざわざ蔵前まで出向いて大祓式に参加している。

なぜなら蔵前には美味しいご飯やさんがたくさんあるからだ。

美味しいイタリアンやフレンチが立ち並ぶ街蔵前。雰囲気も抜群に良い。

しかし、東京の西側にすむ私は、なにかきっかけやイベントがないと東側の蔵前には訪れない。

そこで年一の行事として、大鳥神社で上半期の禊を行い、気のおけない仲間と蔵前のフレンチビストロで美味しい料理に舌鼓を打つ事にきめたのだった。

最高の上半期の締めくくりだ。

蔵前は隅田川に面しており、リバーサイドの店が多い。

隅田川花火大会には満席になり、予約なしでは入れない。

そんな予約しないと入れないお店の一つがTROIS CUIT ASANUMAだ。

初めて禊に参加した年に、友人と夜ごはんを食べて帰ろうということになり、川沿い近くをフラフラと歩いていたら発見したお店である。

前情報も何もなしに豚の絵が描かれた看板のに惹かれてなんとなしに入った。

これが、大当たりの店だった。

以後、5年、この店に通い続けている。

出てくるのは旬の食材を使ったオシャレな料理。
季節によってメニューが変わるので、春夏秋冬、いつ訪ねても新鮮な気持ちになれるのだ。

シャインマスカットとマッシュルームのサラダ
牛ステーキ
ウニパスタ
水なすと桃のサラダ

ワインの種類も豊富。
ソフトドリンクは一風かわったものがおいてあり、ノンアル派でも楽しめる。

今年も早々に予約して、禊のあとのディナーを楽しみにしている。

食欲という煩悩で埋め尽くされているが、蔵前なのだから仕方ない。

落ち着いた住宅街の中に、チョコレートファクトリーやとんかつ屋、中華、コーヒーショップまで、さまざまな飲食店なあり、食の宝庫なのだから。

隅田川沿いのお店は探検しがいがある。

すこし酔っ払った状態で、爽やかな風を浴びて隅田川沿いを散歩する。

夏が似合う街だ。

今年も上半期を締めくくる日がもうすぐやってくる。

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