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【アート巡り】グランマモーゼス展 素敵な100年人生

私は在宅勤務中にラジオを聴きながら仕事をしている。
学生の頃から深夜ラジオをよく聞いており、その流れで今は昼間にTBSラジオを垂れ流している。

2月の昼下がり。
ラジオでグランマモーゼス展のCMが流れていた。

「101歳まで描き続けたグランマモーゼスの素敵な100年人生」というフレーズ。

あたたかくて優しいおばあさんの絵だと想像できる。

ずっと頭に残っていた。

恥ずかしながら、グランマモーゼスさんの事をよく知らなかったが、近所で開催されていて、会期終了日も迫っていたので、思い切って休日に出かけてみた。

予備知識なく個展を見に行ったのだが、予想以上にとてもよかった。

淡く柔らかな色づかい、牧歌的な雰囲気、季節がうつろいゆく風景。

現代社会でセカセカと働きあっという間に季節が過ぎ去っていく自分の生活とは真反対の世界が描かれていた。

最近忙し過ぎて心が死んでいたので、目にも心にも沁みた〜〜〜〜

95歳のグランマモーゼスはこう言う。

「どんな仕事でも、幸せを増やしてくれるものです。」

働くおばあちゃんの言葉ってすごい。
そんじょそこらの若造とは説得力が違う。

そうか。
私が、重たく嫌気に感じていた仕事も、幸せを増やしているのだ。

肯定された気がしてスッと肩が軽くなった。

おびただしい数の情報が通り過ぎ、ターゲティングされたコンテンツで溢れかえる今。

加工技術や過剰演出のノイズが増え、何がいいのか悪いのか。時々わからなくなる。

30代って若くも、老いてもいない。

作家の年譜と自分の人生を比べて、私は何も成し遂げてないな〜と凹むことがあるのだけれど、グランマモーゼスの年譜は80歳からの方が情報量が多くて笑ってしまった。

Never too late だなぁ。

「人生は自分で作り上げるもの」

グランマモーゼスが描く「何もないけれど美しい世界」に憧れて、
帰りに何枚かポストカードと図録を買って帰った。

久しぶりに、地元の友達に手紙でも書こうかな。


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