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嶋左近の系図



 嶋左近の出身地と諱は謎で、
①出身地:大和国、近江国、尾張国、対馬国
②諱:清興、勝猛、清胤、友之、昌仲
(位牌の法名も様々である。)
と諸説ある。

①島氏(嶋氏。『系図綜覧』によれば桐谷氏の庶子家)の本拠地は奈良県生駒郡平群町周辺であるので、大和国生まれと考えるのが妥当であるが、子を全員、「嶋ノ庄屋」(武士化した嶋庄の26歳の荘官)に殺されたためにとった28歳の即戦力の養子であれば、大和国以外の生まれの可能性がある。(平群の嶋氏を、どこかから派遣されて任官した「嶋ノ庄屋」(後の嶋左近)が滅ぼし、嶋氏(藤原氏? 源氏?)を名乗ったとする説もある。)

嶋左近           
□月十七日  清興(花押)     
団藏殿       御宿所

②「嶋左近/月17日 清興(花押)」と署名された宿所の団藏宛書状が残っていたり、春日大社に寄進した灯籠に「春日社奉寄進嶋左近丞清興」と刻まれていたりするので、少なくとも筒井家の家臣時代には「嶋左近清興」と名乗っていたことは間違いないと思われる。

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