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「元熱田」氷上姉子神社

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  「熱田七社」「熱田神宮摂社」「式内社」の氷上姉子神社は、日本武尊妃・宮箕媛命の死後、宮箕媛邸宅跡に建てられた宮箕媛命の神社である。宮箕媛邸宅には、熱田神宮に遷されるまで草薙剣が置かれていたので、「元熱田」とも呼ばれている。

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  氷上姉子神社
 熱田神宮摂社で祭神宮簀媛命を祀る。「寛平熱田縁起」によれば、日本武尊を、建稲種命が火上(現大高町)にお迎えした時、妹の宮簀媛を妃とされ、東征の帰途にも立寄られ、草薙劔を留められたという。仲哀天皇四年、館跡に社殿を設けて媛を祀ったのが起源で、持統天皇四年(690)に現在地に移ったといわれる。

 熱田神宮摂社
   氷上姉子神社
 ご祭神 宮簀媛命

 当神社は昔から「お氷上さん」と親しく呼ばれ、尾張氏の祖神として、大高町はもとより、広く当地方一円の人びとから厚い崇敬を集めています。
 ご祭神の宮簀媛命は、尾張の国をおさめておられた、乎止与命(おとよのみこと)の女(むすめ)で、古代随一の英雄とたたえられた日本武尊が東国平定からの帰途、この地に留まられた時に結婚されました。その後、尊が伊勢の国の能褒野で亡くなられてからは、尊から託された草薙神剣をこの地で守護してこられましたが、やがて神剣を熱田の地へお祀りされ、熱田神宮御創祀の貴い道を開かれた方です。
 御社殿は、乎止与命の館跡(現在の元宮の地)に、仲哀天皇四年に創建、持統天皇四年に現在の地に遷座されました。以後、延喜式(西暦927年)の小社に列せられ、江戸時代の貞享3年(西暦1686年)には、幕府によって御造営が行われるなど、厚い処遇をうけて今日に至っています。

 氷上姉子神社(氷上神社)がある白鳥山(火上(ほのかみ)山、氷上山)は海人系尾張氏の本拠地にして聖地である。

 白鳥山には白鳥大明神、それに星宮山と左右の星宮、池(「氷上の池」。現在の「平野池」)があり、(道主命は祀られていないようであるが)隕石が落ちた玉置山が星宮山、星池が平野池だと思えてくる。

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