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池田湖畔の馬頭観音

三連休の中日である。
雨だと思ったが、雲一つ無い青空が広がっている。
風もある。
最高の洗濯日和である!

最高の行楽日和であるが、
計画通り池田湖畔の馬頭観音の案内板の解読を行う。

馬頭観音は馬の守護仏だという。
日本では愛馬が死んだ場所に馬頭観音像(石仏)を祀るので、
古街道沿いに多い。

 頭の上に馬の首を載せているので、すぐに見つけられる。

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■諸星大二郎『暗黒神話』
畜生道や餓鬼道におちた人間をすくってくれる仏さまじゃ。頭に馬の首がついとるじゃろ。この観音の馬頭は転輪聖王(インド神話の超人的な全世界の王)の乗馬をあらわしたものといわれているが、もともとはインドのヴィシュヌ神の化身が仏教にとりいれられたもので、本来の姿は人身馬頭だったんじゃな。

 さて、池田湖(旧称「開聞の御池」「神の御池」。鹿児島県指宿市池田)は、周囲15km、最大水深233mの九州最大のカルデラ湖である。
 ネス湖にUMAネッシーが棲んでいるように、UMAイッシーが棲んでいるという。湖畔の石像は首長竜のようだ。昔は竜が棲んでいたが、殺され、池王明神として祀られている。また、指宿市天然記念物の大鰻(体長1.8m、体重20kg)が数多く生息している。(「此の水、清澄、甘美なり」という。水質が日田天領水に似てる?)

池田湖(いけだのみつうみ)
即頴娃郷の中、池田村に在り。「開聞の御池」と唱ふ。回四里三十一町。今隷今和泉領。○ 巣松詩集曰、享徳五年云〃。「頴娃中有湖水。命曰神之御池也」と、即この湖をいふなり。

 池田湖付近の牧之内村(鹿児島県南九州市頴娃町牧之内(えいちょうまきのうち))に「頴娃野馬牧」(通称「池田の牧」。千貫平自然公園)があった。この牧場で名馬「池月」が生れたという。そして、小浜野間平に池田馬頭観音(小浜馬頭観音、野間神社、池月大明神)がある。池月の母馬の供養塔だという。(池月は源頼朝に献上するために連れられていった。それを知らない母馬は、池月を捜し、池田湖の湖面に映る自分の姿を見て、池月だと思い込み、池田湖に飛び込んで死んだという。)

 池田湖の西畔なる「小浜野間平」の断崖に、池月の馬蹄の遺形と称せらるゝものが存在し、其の崖下には、馬頭観世音を勧進してある。此の観世音は、池月の母馬が湖上にて池月に水泳術を授け、其の技の熟するを見て、自ら駆を断崖より投じ、頭を砕いて悲惨の最期を遂げたので、これが供養にとて建立せられたものだと伝へられ、今に伯楽などの賽するものが絶えないのである。又、湖東の「尾下」といへる部落は、麦作に適した地であつて、池月が此の麦圃に慈しまれて生育したのだとも謂われてゐる。

 上の動画を見ていたら、詳しい案内板が写っていた。
 三連休を利用して文字起こしをしてみた。


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