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神功皇后を描く

 神功皇后は、日本初のお札の顔である。

 ドイツの印刷会社に発注した「新紙幣」(ゲルマン紙幣、明治5年発行)は、印刷は精緻でしたが、用紙が脆弱(ぜいじゃく)であるという欠点がありました。そこで、印刷局で新しいお札をつくることになりました。「改造紙幣」とは、新紙幣に代えて発行された紙幣という意味です。
 用紙には、和紙の原料である三椏(みつまた)を使い、印刷局で開発した独自の紙幣用紙が使われています。図柄のデザインと原版彫刻はお雇い外国人キヨッソーネによるもので、日本の古代神話に登場する神功(じんぐう)皇后の肖像が描かれており、これが日本初の肖像入りのお札になりました。

https://www.npb.go.jp/museum/collection/gallery/osatu/jingu.html

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