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西川城

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 「西郷八城」の1つの西川城(愛知県豊橋市石巻西川町城山)がある城山(通称「カタクリ山」)は私有地(栗畑)で、片栗の養生保護のためもあり、普段は立ち入りできないのですが、片栗の開花期は開放されるので、花見客に混じって、お城の調査(笑)。

 片栗は、日が昇り、1時間程して気温が上昇すると開花し、夜や、雨の日には開花しません。撮影は、カメラにリングライトを装着すればOK!(スマホ用もあります!)城山では、斜面(切岸?)に咲いているので、地面に寝転ばなくても撮れます。ヒロハノアマナも咲きます! どちらもスプリング・エフェメラル(「春の儚い命」)です!

◆「カタクリ山」公式サイト
http://www2n.biglobe.ne.jp/~katakuri/

■『豊橋百科事典』「カタクリ(かたくり)」

 カタクリ(ユリ科)は、多年生草本で、初春に幅の広い、厚手の長さ10㎝程度の葉を2枚出す。続いて1本の花茎を伸ばし、その先端に大きなピンク色の花をつける。花は直径5~6㎝で、切れ込んだ6枚の花弁の先端はそり返り、下向きに咲く。
 カタクリは、種子が発芽してから花が咲くまでには6~7年かかるといわれ、生長段階に応じて葉の大きさが異なる。球根は地中深くに分布し、掘り取るのはむずかしい。根茎から製した白い澱粉はカタクリ粉というが、市販の多くはジャガイモの澱粉から作る。本来の自生地は雪国と考えられ、その生育地は落葉樹林の下である。初春から、春の間の落葉樹が葉を展開する間にその生活史を完結するスプリングエフェメラル(春のはかない命)という植物のグループである。
 豊橋では「葦毛湿原」(豊橋市岩崎町)東部の丘陵に群落が見られる。現在では、半栽培ながら西郷城趾(豊橋市石巻西川町)には群落が見られる。

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