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西郷谷紀行 ②城館巡り

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 「西郷谷」(愛知県豊橋市石巻中山町)は、「東三河西郷氏」が、徳川家康の関東移封に伴い、関東に移住するまで、約70年間、本拠地としていた谷間である。

 周囲を山に囲まれ、「盆地」にも見えるが、東に開口部があり、西から見ると(上の写真参照)、開口部を三河三霊山の「本宮山」(山頂付近に三河国一宮・砥鹿神社の本宮がある)が塞いでいるように、いや、西郷谷を見守って下さってるようである。

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 西を見ると山が・・・そして、国境(くにざかい)の大沢山(中山峠)を越えると遠江国(静岡県浜松市北区三ヶ日町平山)である。私は、遠江国の「小夜(さよ / さや)の中山」よろしく「佐井(さい )の中山」と勝手に名付けて呼んでいる。

※「中山」は「中間の山」「境目の山」の意味で、遠江国の中山峠は郡境であるが、ここの中山峠は国境である。
※「小夜(さよ / さや)」は「佐野(さの / さや)郡」、「佐井(さい)」は「佐井郷」の「佐井」で、「佐」は美称(接頭語)である。

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 地図にすると、上のようになる。

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《西郷谷の城館群》

萩平(はぎひら)山城鷹打砦):西の開口部の城山。物見台的存在。
堂山(どうやま)砦:医神社の上。堂山の山腹。長方形。太陽寺跡。
弾正城(弾正砦):石灰岩採石場。堂山砦は、弾正城の出丸とも。
高城五葉城と出丸・高城砦):標高348m。
五本松城(山麓の城屋敷A(下の写真)と裏山の城B)
諏訪東/西砦:諏訪神社付近

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