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私の体は苺と粉ミルクで出来ている。

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 「静岡いちご」の代表品種は「章姫(あきひめ)」(「久能早生」と「女峰」の交雑)と「紅ほっぺ(べにほっぺ)」(「章姫」と「さちのか」の交雑)である。

 苺の評価は、主に酸味、甘味、風味、形の4つの観点(他には色、大きさ)から行われるが、「章姫」は甘味が強く、「紅ほっぺ」は酸味が強い。(とはいえ、写真のように完熟させると酸味が消え、甘味が強くなる。)

 もちろん、苺には多くの品種がある。甘い苺といえば、平成28年に品種登録申請された「埼玉いちご」の「あまりん」(種子親「やよいひめ」X 花粉親「ふくはる香」)と「かおりん」(種子親「ふくあや香」X 花粉親「ゆめのか」)が評判ですね。

 すでに有名になっている「福岡いちご」の「あまおう」のネーミングは、
かい
るい
おきい
まい
の頭文字だって知ってましたか?

 はままつフルーツパーク時之栖の苺狩りでは、「章姫」「紅ほっぺ」以外に、形はやや不揃いだが上品な香りがする三重県の「かおり野」と、三重県、香川県、千葉県、九州沖縄農業研究センターが共同で開発した「よつぼし」(4つの機関が開発し、4つの観点において、全項目4つの星がつく画期的な苺。「かおり野」の孫)を食べられる。

三重・かおり野─三重県育成母系親「三重母本1号」┐
                        ├よつぼし
とちおとめ等…─香川県育成父系親「A8S4-147」   ┘

★「はままつフルーツパーク時之栖」公式サイト
http://www.tokinosumika.com/hamamatsufp/

 
昔々、母に、
「あたなの体は苺と粉ミルクで出来ている」
と言われた。つわりが酷くて苺しか食べられなかったとか、母乳が1滴も出なくて、粉ミルクで育てたという苦労話を母なりのジョークで笑い飛ばしたのだと思うが、私は悲しくなって、
「私って人造人間なの?」
と聞いたことを、10年以上たった今でも鮮明に覚えている。

 ──そもそも母乳が出ないってことはあるのか?

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「母乳が出ない」ということは昔からあり、そういう時は乳宮神社に行った。また、昔は粉ミルクがないので、母乳のよく出る人に乳母になってもらった。(これによって「乳兄弟」となって、強い絆で結ばれた人もいる。)

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「直虎」と署名がある文書を保管していたことで有名になった式内・蜂前神社の境内社に詳細不明の「不動尊乳於母命神社」がある。「子育ての神」だというが、ワタシ的には「乳を儲け(乳授け)神社」で、「参拝すれば母乳が出るのでは?」と思っている。

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「日頃より、神社への参拝、まことにありがとうございます。さて、令和3年3月1日より、蜂前神社境内社である「乳於母命神社(ちおもみことじんじゃ)」の御朱印を授与することになりましたのでお知らせいたします。当神社は境内鳥居脇に鎮座する小宮で、創建年度や由緒は不明ですが「子育ての神」として崇敬されています。御朱印には、子育ての象徴として、神社名の一文字である「乳」を甲骨文字で用いており一枚一枚手書きをしています。ぜひご参拝ください。お子様の健やかな成長、またお母様方が明るく安らかな気持ちで子育てされますよう、おりのり申し上げます。」

・「乳於母命(ちおもみこと)」は「乳於母命(ちおもみこと)」。
・「おりのり申し上げます」は「おのり申し上げます」。
・子育てには御朱印より、身に付けられるお守りの方が良い。
とは思いますけどね。

★「蜂前神社」公式サイト
http://hachisakijinja.or.jp/

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静岡県藤枝市へ。まずは、東海道・藤枝宿の「白子秋葉三尺坊大権現」を参拝。天狗=導きの神・猿田彦命であるので、旅の安全とお導きを祈願する。

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次に秋葉不動(と成沢不動)に参拝するために、焼津市と静岡市の境にある高草山(通称「藤枝アルプス」)へ向かう。中央の高草山(標高501m)越えはきついし、神がおられるので避け、奈良時代は南端の日本坂越え、平安時代は北端の宇津山峠越え(通称「蔦の細道」)が「東海道」であった。

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 ──駿河なる宇津の山べのうつつにも夢にも人に逢はぬなりけり

 宇津山峠の「蔦の細道」は細くて急。とても大軍は通れない。北条征伐のおり、豊臣秀吉が大軍が通れる道を切り開いた。この道が江戸時代以降、東海道になった。「お羽織屋」には、この北条征伐の時に豊臣秀吉から拝領した白い羽織が保管されている。

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2020年NHK大河ドラマ『麒麟がくる』で、羽柴秀吉が白い羽織で登場した時
 ──この「お羽織屋」の豊臣秀吉の羽織がモデルか?
と思った。

日本武尊が越えたという「日本坂」の西の登り口が「花沢」、東の登り口が「小坂」になる。

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 花沢の「高草山(こうそうざん)法華寺」(その名から国分尼寺だというが、実は天平10年(738年)に行基が創建)に「乳観音(ちっちかんのん)」がある。母乳が出ない人が参拝するという。

 法華寺の御本尊は千手観音像で、その右側の厨子の中に「秋葉不動」(不動明王像)があるというが、扉が閉じられていて、確認できない。
 千手観音像も厨子の中にあり、御開帳は33年毎で、それは昨年(2020年)のはずだけど、コロナ禍なので、やるとか、やらないとか・・・結局、どうなった?(本堂の修理は令和元年(2019年)に終わってるはず。)
 御本尊の周囲の二十八部衆像は、運慶作だと伝えられてきたが、「二十八部衆像納入文書」により元禄12年(1699年)4月の造立だと判明した。また、明治15年(1882年)3月には、玉眼を入れ、彩色を塗り替えたという。

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 井伊直虎は、実は男性で、井伊家の養子。花沢城の旧城主の甥(今川一族)で、花沢城合戦で「唐沢口(成沢不動口)」を守り、討死したという。

 この時、城主は、金銀をばらまき、敵兵が拾っている隙きに逃げたが、捕らえられて打首にされた。某県議会議員は、その時の金銀と思われる物を拾い、お金に換え、それを選挙資金として当選したと言われている。私も探してみたが、金属探知機を持ってきたわけでもなく、見つからなかった (T_T)

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 小坂の八幡宮には中央が空洞化した銀杏の巨木があり、祈願すると母乳が出るという。(中へ入っていいのか、悪いのか悩んだが、しめ縄が張られていなかったので中へ。)

 「乳垂(ちだれ)」、もしくは、「気根(きこん)」と呼ばれる鍾乳石のように伸びる根が出来る「乳銀杏(ちちいちょう)」「乳の木」は、安産や子育ての信仰対象とされたとはいえ、銀杏は室町時代に渡来した帰化植物であり、古代からの信仰ではない。


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