「阿波」の語源
①穀物の「粟」を栽培している地域(阿波国阿波郡):通説
『古事記』に「粟国」とある。
※徳島県と、和歌山県、千葉県に共通する地名が多い。:「白浜」地名の東進。
あと、徳島県と千葉県の中間の静岡県の掛川市に式内・阿波波神社(ご祭神は阿波咩命)、沼津市に淡島、伊豆諸島の神津島に式内・阿波神社(現・阿波命神社。ご祭神は阿波咩命)がありますね。
②「阿波」=「阿輩(あは)」説(阿波古代史研究所ののらねこぶるーすさんの説)
③「日本文化の波が始まった所」の意味(垣本人丸『阿波と古事記』)
「阿」の字は、物事の始まりを示す文字で、「阿波」で「波が、始まったところ」。何の波かというと「日本文化の波」だそうです。そういえば、最近流行の「日本神話の舞台=阿波」説のキャッチコピーは、「阿波から日本が始まった」ですね。
⓸天と地(古史古伝『秀真伝(ほつまつたえ)』)
「あ」は「天」、「わ」は「地」だそうです。
日本神話の舞台=阿波説では、天(山間部)=高天原、地(平野部)=邪馬台国とします。
「秀真(ほつま)国」とは、日本国の事で、『秀真伝』は「日本史伝」という意味になります。
空海が「秀真国是阿波国也」と書いているのが、邪馬台国=阿波国説の1つの根拠となっています。
⑤始めにして終わりの国(他に誰も言っていないのであればReco説)
「阿吽」という言葉があります。「阿(あ)」が始まりで「吽(うん)」が終わり。宇宙の始まりから終わりまでを表す仏教用語だそうです。
(伝)空海作「いろは歌」(47文字)は「い」に始まり「す」に終わります。
いろはにほへと ちりぬるを
わかよたれそ つねならむ
うゐのおくやま けふこえて
あさきゆめみし ゑひもせす
現在の五十音表は「あ」に始まり「ん」に終わる「阿吽」です。
古代では、天(陽)を表す「あ(阿)」(空間と生命の派生)に始まって、地(陰)を表す「わ(和)」(全ての調和)で終わる「あわの歌」(神代文字のホツマ48文字。イザナギとイザナミが天御柱を回る時に唱えた五七調の歌)だったかと。(学説では、現在は47音、古代は80音で、現在の数になったのは室町時代だとしています。)
あかはなま いきひにみうく
ふぬむえけ へねめおこほの
もとろそよ をてれせゑつる
すゆんちり しゐたらさやわ
「阿波」は古代の「あわの歌」における「阿吽」なのではないでしょうか。英語で言えば、A to Z。
イザナギとイザナミは逆方向に回ったので、「あわの歌」を5音で切って左右(この記事は横書きなので上下)から読むと、五十音表だったりするけど。だから偽書だって言われるけど。
↓ あかはなま
いきひにみ
うくふぬむ
えけへねめ
おこほのも
とろそよを
てれせゑ
つるすゆん
ちりしゐ
↑ たらさやわ
「アワ」に住むのは「ヒト」で、これは数字の最初と最後とのこと。
ヒフミヨイムナヤコト
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