見出し画像

「阿波」の語源

①穀物の「粟」を栽培している地域(阿波国阿波郡):通説

 『古事記』に「粟国」とある。

「阿波」の名称と由来
 古代、現在の徳島県の北の地域は粟の生産地だったために粟国、南の地域は長国と呼ばれていた。『古語拾遺』によれば、神武東征において忌部氏を率いて、木国の材木を採取し畝傍山の麓に橿原宮を造営した天富命が、肥沃な土地を求め当地の開拓をし、穀・麻種を植えたという(注)。のち、律令制において長国造の領域を含め令制国としての粟国が成立した。和銅6年(713年)、元明天皇による好字令で、地名を二字で表記するため「粟」は「阿波」に変更された。
 なお、同音の安房国は、阿波国から移り住んだ人々が開拓したことから名付けられたとする説が『古語拾遺』にある。

(注)その郡の名は麻殖となり、さらに阿波忌部を分け東国に率いて房総の開拓をし、このため現在の徳島県と、和歌山県、千葉県に共通する地名が多い。

フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

※徳島県と、和歌山県、千葉県に共通する地名が多い。:「白浜」地名の東進。

 あと、徳島県と千葉県の中間の静岡県の掛川市に式内・阿波波神社(ご祭神は阿波咩命)、沼津市に淡島、伊豆諸島の神津島に式内・阿波神社(現・阿波命神社。ご祭神は阿波咩命)がありますね。

②「阿波」=「阿輩(あは)」説(阿波古代史研究所ののらねこぶるーすさんの説)


③「日本文化の波が始まった所」の意味(垣本人丸『阿波と古事記』)
「阿」の字は、物事の始まりを示す文字で、「阿波」で「波が、始まったところ」。何の波かというと「日本文化の波」だそうです。そういえば、最近流行の「日本神話の舞台=阿波」説のキャッチコピーは、「阿波から日本が始まった」ですね。

⓸天と地(古史古伝『秀真伝(ほつまつたえ)』)

「あ」は「天」、「わ」は「地」だそうです。
日本神話の舞台=阿波説では、天(山間部)=高天原、地(平野部)=邪馬台国とします。
「秀真(ほつま)国」とは、日本国の事で、『秀真伝』は「日本史伝」という意味になります。
 空海が「秀真国是阿波国也」と書いているのが、邪馬台国=阿波国説の1つの根拠となっています。

⑤始めにして終わりの国(他に誰も言っていないのであればReco説)

「阿吽」という言葉があります。「阿(あ)」が始まりで「吽(うん)」が終わり。宇宙の始まりから終わりまでを表す仏教用語だそうです。

(伝)空海作「いろは歌」(47文字)は「い」に始まり「す」に終わります。

  ろはにほへと ちりぬるを
  わかよたれそ  つねならむ
  うゐのおくやま けふこえて
  あさきゆめみし ゑひもせ

 現在の五十音表は「あ」に始まり「ん」に終わる「阿吽」です。
 古代では、天(陽)を表す「あ(阿)」(空間と生命の派生)に始まって、地(陰)を表す「わ(和)」(全ての調和)で終わる「あわの歌」(神代文字のホツマ48文字。イザナギとイザナミが天御柱を回る時に唱えた五七調の歌)だったかと。(学説では、現在は47音、古代は80音で、現在の数になったのは室町時代だとしています。)

  かはなま いきひにみうく
  ふぬむえけ へねめおこほの
  もとろそよ をてれせゑつる
  すゆんちり しゐたらさや

 「阿波」は古代の「あわの歌」における「阿吽」なのではないでしょうか。英語で言えば、A to Z。
 イザナギとイザナミは逆方向に回ったので、「あわの歌」を5音で切って左右(この記事は横書きなので上下)から読むと、五十音表だったりするけど。だから偽書だって言われるけど。

↓   かはなま 
  いきひにみ
  うくふぬむ
  えけへねめ
  おこほのも

  とろそよを
  てれせゑ
  つるすゆん
  ちりしゐ
↑   たらさや

 「アワ」に住むのは「ヒト」で、これは数字の最初と最後とのこと。

  フミヨイムナヤコ

ここから先は

173字

家族になろう!

¥1,000 / 月
このメンバーシップの詳細

記事は日本史関連記事や闘病日記。掲示板は写真中心のメンバーシップを設置しています。家族になって支えて欲しいな。