築山殿は美人だったか? -「築山御前肖像」考 画家と歌人と-
──築山殿は美人だったか?
築山殿は美人だったようで、『別本当代記』に「見形よき」とある。
浜松市の国学者・杉浦国頭は、浜松の地誌『曳駒拾遺』に「そのかたち、人にこえて、いとめでたく、みやびやかなる御よそほひおわしましければ、そのよの人、したい申さずといふもの、なかりけるなり」(築山殿の容姿は人並以上で、大変良く、雅やかな着物を着ていたので、当時の人々で、慕っていない者はいなかった)と詳しく記している。
ただ、本当に美人だったかどうかは、絵も像も1つもないから不明である。
──西来院に肖像画があるのでは?
あれは当時の絵じゃないから・・・。
当時の絵ではないことは、右上の和歌を詠んだ歌人や、左中央に署名がある画家から分かる。
1.誰が詠んだ和歌か?
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