見出し画像

十長十短

今後のことを色々と考えて、今の会社を冬までに辞めることを視野に入れている。ただ、そうなると入社から一年半ほどで退職ということになってしまう。世間から見ればだいぶ短い期間であるのと、前職を一年経たずに辞めていることを考えると悩んでしまう。
私個人としては、人が転職を繰り返していようが短期間で仕事をとっかえひっかえしていようが、その時上手くやっているなら構うことはない。
それが自分の勤める会社で起こっても、決断するだけの理由があったということを受け止めるだけだ。

「転職を繰り返している」というのは、ひとつのことが長続きしない芯のなさの表れと一般的に評価されている。だが、それはオフィシャルな一面を切り取った例である。
例えば、結婚と離婚を繰り返していても履歴書からは読み取れない。
愛想が悪くたって大規模なサークル活動を何年も率いているかもしれない。
そうは言っても「仕事」のために見定めるのに、大して見えないプライベートな部分も十分に取り入れてくれというのは無理な話だ。

もしも採用を他薦ありにしたら、その辺を解決してくれそうだ。
自分では取り立てて言うほどではないと思ってることも、人からは大きな長所に見えている可能性がある。その逆もあって、こういう短所もあると外野から言われれば本人が初めて自覚することだってあるだろうし、採用側はそれを受け入れることに対して心構えができる。
採用側が他人として相手を評価するのだから、他薦とすることでより共感しやすい見方を与えてくれるんじゃないだろうか。

但しこれが実現できるとしても、
・わざわざそんなことに付き合ってくれる暇人がいるか
・上手に言語化してもらえるとは限らない
・人間関係が壊れる原因にならないか
などの問題点がある。

難しいね。

経験が長くてこそ美徳なんていうのは、終身雇用制度が薄れゆくこの頃ではもう古い価値観なのかもしれない。新しい知識や技術がとめどなく押し寄せてくる昨今、良し悪しを上手に選んで乗り移れなければ、生きやすくはならない。
この激流の中で自分の市場価値を正しく理解して伸ばす努力をしない奴は、日々のルーティーンに埋もれてあっという間に寿命が来てしまいそうだ。

写真はどこかの水族館のカメです。
めちゃくちゃ泳げてすごい。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?