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ONE PIECEと共に育ったから。

この間、弟が一人暮らしをはじめたので泊まりに行った。その時に、弟に「Drop the pizza」というワンピース(以下ワンピ)の考察系YouTuberを勧められ、一緒に見たところ、
考察が今まで読んできたどんな考察本より深すぎて、思わず見入ってしまった。

結果的に、ワンピ熱が再燃し、物語が終盤に入る前に弟と共に復習することになった。

((以下ネタバレも含むので、注意))

とりあえず、アニメはワノ国のカイドウ戦に勝利したところで止まっていたので、宴のシーン、麦わらの一味がワノ国を出航するところを見ていたのだが、モモの助とルフィたち一味の別れのシーンは不覚にも涙が止まらなかった。
考えてみれば錦えもんとモモの助の初登場は
パンクハザード編から。私は当時11歳だった。
漫画の世界では2ヶ月位でも、私たち読者は、
ローやモモちゃんと約10年間旅をした感覚なのだ。涙が出るに決まっている。
意外にも天狗の正体が先代将軍光月スキヤキだったことを明かすシーンも涙が溢れてしまった。親が子を思うやさしさが心に響いたのだろう。

私がONE PIECEを読みはじめたのは、確か小学2年生の頃だった。父の実家に置いてあった2003年間くらいのジャンプを見て、「これが噂のワンピースか!!めちゃくちゃ面白い!」と思ったのを覚えている。(確か空島編だったはず)
そして3年生の頃、アニメが頂上戦争を放映していたタイミングで私のクラスに空前のワンピースブームが起こる。エースの死という衝撃的なシーンが私たち小学生のハートにも大きく刺さったのだ。本格的にハマったのはその辺りから。ルフィやエースの出世の秘密、Dの謎、サボの存在、まだハッキリとわからなかった天竜人の秘密に、心踊らされ、そして大切な人たちとの回想シーンが丁寧に描かれていたことが
余計感情を揺さぶられ、尾田ワールドに引き込まれていったのだ。
世界史が好きだった私は、考察本を読み漁り、
空白の100年の謎、古代兵器の謎、ルフィの母親探しまで物語の中に隠された伏線を発見することに楽しみを感じていた。
何よりワンピは大好きな父と一緒に語れる漫画なのだ。

そんな大好きなワンピがもうすぐ終わってしまう。年齢を重ねるにつれて、涙脆くなってしまう。私は、宗教を素朴に信じているからこそ、
尾田先生がどうこの物語を閉じるのか、ある意味突き放してみたいとは思っているが、
いずれにせよこんなにも世界観とキャラクターが作り込まれた傑作はあとにも先にもないと思っている。


物語が終わった時、また私の目から見たワンピースを語ってみたい。

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