見出し画像

忽那の雫第140話 瀬戸内でスムシぶっ込んでみませんか

さて今回は、わたしが人生の大切な時間のほとんどを使ってきた釣りの中でも、ハマり込むキッカケになった、スムシのぶっ込み釣りを紹介します。^ - ^

まだ子供の釣りから脱してないころ、何とかして値打ちのある魚を釣り上げて、まわりに認めてもらいたいなと、チョットした欲がで始めた頃、まわりでなんとなく流行っていた釣りがありました。

地元にあった干潟に行って、スムシと呼ばれる虫を掘ってチヌを釣るんです。

スムシの本名はイチヨセ^ - ^
だと思う←知らんのかい!(・∀・)

見たことある人は多いと思いますが、海岸の干潟を歩いてるとよく見かける、小さな貝殻のくずやゴミや砂粒で巣を作るゴカイのようなムシです。

っと言っても、虫は見えてなく、巣からずっと深くに潜んでいて、巣の中にゴミが落ちてくると押し上げる習性があります。

だからその習性を利用して捕まえます。
まず、巣を見つけたら、移植ゴテをあてがいます。

これで仕掛けは完了^ - ^
そして巣の入り口から細かい砂をパラパラと入れます。

そしたら砂泥の下の方で上から砂がパラパラ落ちて来てたまらなくなったスムシが管の中の海水ごと砂を押し上げてくるんです。←迷惑なことするな!(°▽°)

押し上げてきたスムシは一瞬入り口から触角を少し出してしまいますから、その瞬間に仕掛けておいた移植ゴテをグサッとやります。^ - ^

コレで頭の部分は切れますから、そばに置いといて、すぐに胴体のあった位置を掘ると巣と一緒に胴体をキャッチできます。

胴体をつかんだら、離さないようにゆっくりと引き抜きます。

これで頭から尻尾の先まで全部とれるわけですが、わたしは一度、友達が頭を切るのに失敗したのか、頭がないはずの胴体に噛みつかれて上に引き抜こうとしている哀れな姿を目撃しました。^o^

それはそれは、5分くらい笑いがとまりませんでした。)^o^(

こうして10本くらいのスムシを採取したら、一日中タップリ釣りが楽しめるのです。

最近はもう埋め立てられて、干潟はなかなかありませんが、数年前に巣のある干潟を見つけて懐かしくなり、掘ったことがありました。

干潟さえあれば,どこにでも居る虫なので、お小遣いでエサをなかなか買えない人はぜひ一度、自分でエサを採取して、大物を釣る経験をして見て欲しいと思います。^ - ^

そしてエサが確保できたら、簡単な道具の準備をします。

家に転がってる古い磯竿でもいいし、メバリングするような短い竿でもいいし、ルアーロッドでも何でもいい。

ただ、柔らかいこと^ - ^
硬いと細い仕掛けで大物を獲るのが難しくなるからです。
リールはドラグ付きのスピニングリールならなんでもOK^o^

仕掛けはシンプル^ - ^

道糸に中通しのナマリを入れサルカンで止めます。
それにハリスを一ヒロとってハリを結ぶだけ。

いろいろやった末、やっぱり掛かりがよくて強いのはチヌバリでした。
スムシの大きさを考えると3〜4号くらいをよく使いました。

ハリスは3号くらいを目安に、竿の硬さに応じて変えてみるといいです。

そして釣る場所^o^
これも肝心だが、スムシを掘ってきて、道具も揃えた。
もうこれだけで半分釣ったようなもんだと思えれば最高です。

近所にある足場のいい突堤でもいいし、ビーチを囲む砂どめのハトでもいい。

チヌならけっこうどこにでもいます。
夜釣りでやるなら浅い場所でも問題ありません。

近くに足元から3メートル以上あるハトなんかあれば最高です。
つまり覗いて海底が見えない程度の水深があれば鯛もまわってきます。

わたしがよくやっていた港の桟橋や岸壁では、干潮時に底が見えてるような場所でした。

そんな所で夜になると大物真鯛やチヌなどが釣れました。
はじめはわたしもチヌを釣ろうと頑張ったのですが、わりにアッサリと釣れ、3回に一回くらいは真鯛が釣れるのに大喜びしたもんです。^ - ^

ずっと昔の話しだろうと思うかもしれませんが、いやいや瀬戸内にはまだまだ浅場に鯛が乗っ込んでくる場所がたくさんあります。

とくに今時分、6月から7月いっぱいは可能性が高いですよ。^o^

本格的な投げ釣りをするような石積みバトなんかでも、チョイと投げ込むスムシのぶっ込み釣りの方が釣果が良い時もあります。

いつもはちがう釣りをしている港の波止なんかでも、スムシが手に入ったときは一度ぶっ込んでみることをオススメします。^ - ^

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?