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忽那の雫第59話 忽那七島の潮流を知ると釣り場が見えてくる。

瀬戸内で釣りをする時に覚えておきたいのは潮のはなし^ - ^

潮の干満によって起きる潮流(潮の流れ)は、東側では友ヶ島水道、西側は豊後水道から流れ込み、そして出ていくことで引き起こされます。

わたしがここで書いている釣り情報は、主に忽那七島周辺の海域が多いのですが、有人・無人の島を合わせると相当な数の島が浮かんでいて、島と島の間が狭いほど速い流れが起きます。

これだけ多くの島があると、ここはコッチに流れるなんてカンタンに言えるものではありません。

でも、忽那諸島を俯瞰して、大きな流れを理解していると、来週どこへ行こうかと悩むことがグンと減ります。

特に投げ釣りなんかの釣り場を決める時、何をつりたいのか? どこへ行って釣りたいのか? この時期何が食うのか? 天気はどうか? エサは何があるのか? 潮はいいのか? 良い条件を揃えるために頭を悩まします。^ - ^

たいがいは潮見表をみて季節の魚をイメージすれば、だいたい決まってくるものですが、忽那諸島の大まかな潮の流れや速さを知っていれば、大漁の条件にグッと近づきます。^ - ^

そこで今回は、忽那諸島周辺の海流の向きを大まかに書いておきますから参考にしてくださいね。^ - ^

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まず忽那七島の位置関係。

七島とはどの島を指すかは諸説ありますが、わたしは興居島・野忽那島・睦月島・中島本島・怒和島・津和地島・二神島の七つだと思っています。

ちなみに由利島(ダッシュ島)笑 は、二神島の属島です。^ - ^

まず松山の高浜と興居島の間を高浜瀬戸と呼び、満ち込みの潮は2.8〜4.6kn 干き潮時は2〜3.6knで、高浜の四十四島と興居島の黒崎の狭い水道はとんでもなく速いです。

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これでわかるのは、興居島の高浜側では、海に向かって左へ満ち込み潮が流れ、干きに入ると右へ流れるということ。

興居島の裏側になると反対になり、右が満ち込み左が干き潮ということです。^ - ^

ここで注意しなければいけないのは、これはあくまでも高浜瀬戸を俯瞰した場合で、入り組んだ島の地形上、あらゆる所で反流が起き、釣り場ごとに通い詰めて細かな潮の動きを読み取ることが大事です。^ - ^

次に野忽那島と睦月島の水道、ここは芋子瀬戸と呼び、小さな芋子島が浮かびます。

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ここは満ち込みも干き潮時も、2kn。

2knは、たとえば船で釣りをしていたら、流れが早くて上手な人でないと底が取れないくらいの早さです。

潮の向きは、全部の画像で上が北、下が南です。

この瀬戸は、見た目が凄い流れに見えますが、見えたまんまではないです。^ - ^

次に睦月島と中島本島の間を流れる関戸瀬戸^ ^

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満ち込みは3kn 干きは2.1knです。

1knとは、一時間に1852メートル流れる潮だから、3knともなると釣りにならないくらいの速さです。^o^

次にクダコ水道

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中島本島と怒和島の間を流れるのがクダコ水道で、満ち込み2.3kn 干きが2.1knです。

そして二神島周辺^ - ^

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満ち引き約2knくらい

由利島あたりは^ - ^

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満ち込み1.4kn 干き1.2〜1.7knです。

忽那諸島周辺を俯瞰した大まかな潮の流れと速さを大雑把に知っておくだけでも、あなたの釣果はグンとちがったものになるでしょう。(o^^o)

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