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忽那の雫第85話 カリギュラ現象に見舞われていた松山空港の怪

もうどれくらい前になるだろうか。^ - ^
まだわたしが投げ釣りを始めて間もないころのことだと思うが、松山空港の延長された滑走路の先端付近がよく魚が釣れるということで、しょっちゅう通っていた時期がある。^ ^

わたしのアンテナにひかかった情報では、あの頃松山の投げ釣りではなかなか狙っては釣れないアコウが居るというものでした。

ウーン、それはぜひとも釣ってみたい。(^。^)
そんな思いで通っていたのだが、ここは凄く危険でしんどい。(°▽°)

まずは滑走路沿いに一キロくらいの道のりを歩かないと行けない。
ただの平坦な道ならなんてことはないが、草むらにはじまって金網を伝うような場面があり、テトラポットの上をぴょんぴょん飛ぶ場面もあり、それが終わったら、マスの上の狭いフチを歩いて、釣りたい場所を探す。

やりたい場所が見つかったら、そこに荷物をおろして片付ける。
片付けないと後からくる人が通れないから。^ - ^
そして釣り座を作ったら、不安定な足場で仕掛けを投入してアタリを待つわけだ。(・∀・)

夜釣りの場合は、真っ暗な中でこれをやるわけだから、何か狂ったような人でないとやらない。←アンタは狂ってたわけだなヽ( ̄д ̄;)ノ=3=3=3

そして真っ暗で狭い、これ以上奇妙な釣りはないというくらいの器用な釣りをする。^o^

投げ釣りの道具は重い。
ここは根がかりも多いから、予備のナマリもたくさん持参するので、釣りというより苦行だ。(^ ^)

当然ながら、ここは立ち入りが禁止されていた。
海に落ちて命を落とした人も少なくなく、道具を自分で誤って蹴り落とした話なんかは毎日のようにあった。^ - ^

こんなとこにどうして通うのか、あとでわたしは考えてみたことがありました。^ - ^

これはよく言うカリギュラ現象だなという結論。
カリギュラ現象とは、よく子供なんかに、それは危ないからしちゃいけないとか、あそこには行くなとか言うと、言えば言うほどしたくなる心理現象のことです。^ - ^

コレが、松山空港の滑走路に通っていた人すべてに起きていたことなのではないのかと、今思うんですね。( ̄▽ ̄)

危ないからあそこに入ってはいけませんよと言われたら、凄くよく釣れるからここは釣り禁止ですと言われたような気になったんでしょうね←アンタと一緒にすんな!(o^^o)

そんな奇妙で、魅力あふれる釣り場でした。^ - ^

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