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忽那の雫第520話 探偵釣り師しゅうちゃんの冒険!はじめの記憶3

やっとのことで仕掛けが池に入ることになった。

町内の公園から山にむかい、最初のひょうたん池を越えて中池をさらにこえて、ついに奥の池という昼間でもちょっと薄気味悪い所まで来てしまった。←本来は超怖がりなガキ(°▽°)

ここまで来たのはヒデとヒロがいたからで、誰かと二人なら来ない←来れるギリギリの人数だった( ・∇・)

こうして無敵になった我々3人は、一番上の奥の池で仕掛けを振り込んだ。←三人以上は無敵^o^

ミミズをハリに付けて仕掛けを入れると、ウキにしている枯れた笹がいきなりスポッと沈んだ。

あわてて竿を立てたがスカ(・∀・)

おーい、釣れたか〜っと二人に声をかけながらやっていたが、二人ともエサばかり取られてドラマは起きない。

釣り経験のまだないワタシではあったが、なんとなく感じていたのはエサのミミズがデカすぎてフナの口に入らないのではないかということ。←たぶん正解ヽ( ̄д ̄;)ノ=3=3=3

ワタシの頭の中にこのようなイメージが浮かんでいた。

こんな妄想をしていると、いくらやっても釣れる気がしない。^ - ^

そんな時、ウキがまたも沈んだ。(^◇^)

反射的に竿を立てたら、物凄い魚信が伝わった。

ぐんぐんぐん!
竿が折れるか、ワタシの手がもたずに竿を離してしまうか、ヒヤリとした刹那にふっと軽くなった。^o^

仕掛けをあげてみると、アレ?
何かおかしい( ・∇・)

は、ハリが無いのだ(°▽°)

何重にも結んだはずのハリが、スッポリと消えていた。←初のハリのすっぽ抜けヽ( ̄д ̄;)ノ=3=3=3

魚の口からハリがすっぽ抜けたのではない。
結んだ糸からハリがすっぽ抜けたのだ!

衝撃だった(°▽°)

わたしは無意識に二人に叫んだ^o^
お〜い、ワシの竿にサメが来てエサ取られた(°▽°)
お前らも早よ竿しもたほうがええどー←訳がわからない( ̄∇ ̄)

微動だにしない二人を見て腹が立ってきて、この池は大蛇がでるから行くなと母ちゃんがいよったどーっと叫んだ。←もう無茶苦茶(・∀・)

するとヒデが水際の斜面でいきなり立ち上がったかと思うと、ズルズルと滑って池にはまってしまった。^ - ^

ヒデーっ、大丈夫かーっと言いながら近寄るとヒロもすぐに来て、二人で水際の草を掴んで半身浴をしているヒデに木の枝を差し出してつかまらせ、引っ張り上げてことなきを得た。

ハリのすっぽ抜けた道具を虚しく持ったワタシと、半身ずぶ濡れのヒデくんと、竿に糸だけ引っ掛けて、最初から釣る気のまったくないヒロくんは、日の暮れかかるけもの道をテクテク歩いて帰りながら反省会をしていた。←一番反省しないといけないヤツ( ̄∇ ̄)

ワタシの心に火がついたのは、まさしくこの日だった。
魚が食ったらハリが抜けるなんて,,,ヽ( ̄д ̄;)ノ=3=3=3

 

そもそもあのデカいミミズでフナが釣れるとは思えない。^ - ^

頭をひねりながら帰って父ちゃんに今日の出来事を話したら、さっそくハリの結び方を教えてくれた。^o^

そしてエサはミミズも良いが、自分で作るともっと良いと教えてくれた。

さらにさらに、そのエサは家でカンタンに作れるらしい。

ワタシはこの日、何度も目からウロコが落ち、まるで開眼したようになった←するかーヽ( ̄д ̄;)ノ=3=3=3

そしてこの日を堺に毎日が釣りを中心に回るようになっていった。^ - ^

次の回があれば、このエサのレシピを掲載しよう(^O^)

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