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忽那の雫第20話 ホゴ(カサゴ)に占領された岩場

忽那諸島の興居島。どの島でもそうだが、島の周囲というのは岩場と砂浜に囲まれている。

砂浜といえば釣り師たちはカレイを連想するが、岩場というとホゴを思う人が多いんじゃないだろうか?^ - ^

わたしの住む地方ではホゴと呼ぶが、全国的に通じる名前はカサゴという。

わたしんちの実家の前に興居島がある。ここは魚の宝庫で、釣り好きたちの通うパラダイスみたいな釣り場がひしめく。^ - ^

わたしもこの島へは釣りに行ったり潜りに行ったりと、若いころからとても良い遊び場でした。

ある時、島の知り合いに誘われて興居島の琴引の鼻周辺を潜っていて、過去に見たことのないほどの貴重な場面を目撃したんです。(^^)

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琴引の鼻の先端部には行こうとおもえば何とか岩場を渡って行けますが、そこから70メートルくらいあるだろうかという位置に岩場が突き出てるんです。^ - ^

潮が高くなれば沈み、低いときに波にもまれてるから洗岩と言えます。見えない時にボートなんかで近づくととても危険な岩です。

この岩場の周りを潜ろうと、素潜りで息を目一杯に吸い込み、3メートルほどをもぐると、なにやら動くものがアチコチにいることに気づいた。^ - ^

ナスDだったら迷わず突くだろうが、わたしはそれよりも何が何をしているのかが気になった。

よく観察してるとそれは全部ホゴで、ホゴがホゴをあちこちで追いかけ回しているのだ。

このホゴというお魚の習性は、昼も夜も活動的で、エサはイソメ類やエビカニ類などなんでも食べます。わたしたち釣り師がお昼のお弁当を食べてて、チクワなんかが入ってたらそれ付けてホゴ釣ろうなんてなったりするくらい雑食なんです。^ - ^

そんなホゴの最大の特徴は、縄張り意識がとても強くて、他のカサゴがテリトリーをおかすと確実に威嚇するほど。(^。^)

そんなお魚だから、他のホゴを追いかけていても不思議はないのですが、あっち向いてもこっち向いても追いかけてるんですよ、、。

そして岩の隙間という隙間にホゴが居て、追いかける相手を探してるみたいに待機している。

息継ぎする時に下の岩を軽く蹴って上がることがよくあるのですが、岩を蹴ったらホゴを潰してしまいそうなくらい居るんです。

この岩場にホゴ以外のお魚をこの日見かけることはありませんでした。同行の知り合いも、いつも潜ってるが、今日は特に多いと言ってました。

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左の上の角に写ってる岩場がそうなんですが、その日ホゴを一匹たりとも突きませんでした。^ - ^釣り師のわたしは、これを釣りたい!と心から願ったのです⬅️釣り師のサガ(・∀・)

日をあらためて、わたしはカブラ仕掛けを担いで陸っぱりから岩場を歩いて琴引の鼻の先端部までたどり着きました。

もしもあの岩場周辺に仕掛けを届けることが出来たら、ハリの数だけホゴが食い付いて、もう笑っちゃうような釣りになること間違いなしだと思いました。^ - ^

でもね、釣りはそんなに甘くもありません。(°▽°)投げる自信はあったものの、はるかに及ばず、目視するよりも実際は距離があることが判明したんです。たぶん100メートルくらいある。^ - ^

自信のある方どうぞ( ◠‿◠ )

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