麻雀との出逢い②

そんなこんなで、一ヶ月くらいの月日が経った。
毎日、勉強していた成果もありルールや役は一通り覚えて雀鬼シリーズも全て見終わった。

「そろそろ実践してみようか?」

妻形さんが提案してきた。

「やりたいです!」

そうして、職場にいた麻雀が打てる人を集めて雀荘デビューを果たすことになったのだ。

初めて雀荘の扉を開くと、そこはやっぱり想像通りと言うべきか【ガラの悪そうな連中、たばこの煙が充満している部屋】こういう感じだよねって思ったし、ちょっと緊張したけど、それ以上にワクワクした。

最近の雀荘は綺麗でマナーの良いクリーンなイメージのお店が多いが、俺はこういう昭和チックというかアウトローの溜まり場みたいな雰囲気は嫌いじゃない。

卓につき初めて触る麻雀牌の感触。これが本物のリアル牌かと嬉しくなった。

さて、楽しいのはここまでで、ここから先は困ったことだらけだった。まずネット麻雀とリアル麻雀の違いに俺は苦しんだ。

だって、聴牌しても待ちを教えてくれないんだもん(笑)

なんなら聴牌してることに気づかなかったり、イーシャンテンでリーチしてチョンボしたり、ポンしようとしても発声出来なかったりとリアル麻雀の洗礼を一気に浴びせかけられた。

さらにルールや役を覚えても守備に関してはスジすら知らずにリーチ対して振り込みまくった。

当然その夜は一度のトップも取れずに20000Pオーバー負けをした。

「やっぱ、麻雀ってむずかしいな」

ボロカスに負けるし、財布は寂しくなるし散々だった。

ちなみに初めてリアル麻雀であがった手は小三元ツモ。シャボ待ちで高めは大三元だった。

ボロ負けしたけどリアルで打つ麻雀はやっぱり楽しく、どんどん麻雀の魅力にハマっていった。

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