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ブリューゲルの絵画「バベルの塔」のパズルを買った、という話を前回少し書いたのだが、今回はそれにちなんで解説を試みたい。 とは言っても、バベルの塔という物語は有名で、もはや僕があえてするような余地はない気もする。 バベルの塔。それは旧約聖書にある話を描いたもの。 天にも届く塔を建てることによる洪水への対策と神への挑戦。 だが、神にとっては謀叛である。 よって、その塔は破戒(または未完成のままに)されると共に、以降、人間の言葉もバラバラにされた(言語がひとつではなく
絵画の語り口として、大きく分けて二つあると僕は思う。 一つはその絵画を描いた作者について。当人が有名であればあるほど、紙面上で絵画自体の特徴に触れる余地が減っていく。 もう一方は、描かれた題材(景色・テーマ・人物)が有名な場合。この場合だと、むしろ描いた作者があまり知られていない事が多々ある。 さて、今回扱う絵画はこの後者―――すなわち題材が有名で、作者が日本では無名―――に該当するのだが、それでもなかなか特殊なケースであることを前もって言っておきたい。 今回