考察的創作論「義賊から自警団へ~革命は衰退したか~」
まず最初に私の考えを示しておく。以下、本稿はこの仮説に基づいて、私なりの見解を述べてゆくこととする。
革命は衰退した。なぜならば、大衆からみて“理想的に”突出した”存在が、必要悪である義賊から、社会の防犯機能であるところの自警団として現れることが多くなったためである。
革命とは一般に私たちが想定する「革命」は、いわゆる「易姓革命」に近い。
これは、中国の歴史のなかで繰り返されてきた王朝交替のことを指す用語だ。
王朝にはそれぞれ一家の姓があるから、王朝が変われば姓も易わる(