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就職活動で最も大事なことを伝える。

萌子(京都府立大学4回生女子)が久多に住むといった。久多は京都市左京区最北部。人口70人・平均年令70歳のまさに限界集落。仕事も求人もないその場所に、大学を卒業したばかりの新卒が住むと言った。ここに住むことに不安と期待を織り交ぜながら、親とも相談し仲間に話をし、覚悟を決めていた。彼女をみた人達は一斉に仕事の心配した。色んな人が真剣に彼女のことを考え、彼女のために仕事を探しはじめた。萌子の仕事がどんどん出来つつ有る。気づけば久多で新入社員と同程度の給与を受け取ることになりそうだ。久多での生活なので経費は都会ほどかからず、そのほとんどが残るお金になるだろう。

これは、久多に限ったことではない。以前、岡山県の和気町に村・留学の下見に行ったときも感じた。都会から若者のカップルが地域に引っ越してくるという話があった。最初はみんな懐疑な表情を浮かべ、人となりをみていた。お酒を交わし、いろんな質問を若者にぶつける。若者カップルから、この地域に住む覚悟を感じ取ることができた。村人たちの心配が始まる。どこに住むんや?仕事はどうするんや?しばらくすると、村人たちは若者カップルのための家を、仕事を、探し始めた。あそこは空き家だから、今度聞いてみるか。役所務めるところないか。ウチの畑やってみるか。と。

まもなくの就職活動で、自己分析や会社分析を始める。福利厚生の充実や企業の名前、業界でなんとなく自分が合っていそうな会社をみつけ、能力があるように見せたり、うまく話をしようとする。でも見られているのはそんなことではない。

「覚悟」

それは、あなたと一緒に生きたい理由。人生の岐路では、小手先ではなく覚悟を決めること。そこから始まる。

                         PaKT統括 松榮秀士

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