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【考察】アスカがシングルエントリーだと思い込んだ理由(※カヲル君についての追記あり)

注意

この記事は『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』のネタバレを含んでおります。
ネタバレを見たくない方は記事を閉じることをオススメします。

前提

考察をする前に前提条件をおさらいしておきます。

・2本の槍を持ち帰る(つまり抜く)には魂が2つ必要でありそのためにダブルエントリーシステム(Qのカヲルの台詞)

・槍を抜くのはリリンの模造品では無理なのでアヤナミタイプでは抜けないらしい。少なくともアヤナミタイプナンバー6では無理。シキナミタイプでも無理かどうかは不明

・使徒が形象崩壊(殲滅される)すると十字架や虹が出る。第5や第6、第9の使徒では十字架は確認出来ませんでしたが、使徒とはカウントされていないであろうネーメジスシリーズのコード4Cやアヤナミタイプナンバー6では形象崩壊すると十字架と虹が出ていることが確認出来る
十字架に関してはエヴァでも確認でき、仮設5号機や序→破の予告に出てきた4号機、Mark.09でも見れたりできる
(※すいません。4号機に関しては本編でも十字架が出てました。)

おさらい

「シングルエントリーじゃなかったの?」というセリフを言ったのはどういうシーンだったかをおさらいします。

ヴィレはネルフ本部が黒き月ごと旧南極爆心地に向かっていることを察知し、ヴンダーでそれを追います。

その後L結界第3層で新2と改8を射出してネルフ本部に取り付かせ、新2は復旧前の第13号機と対峙します。

第13号機に強制停止信号プラグ(凍結中の零号機に挿さっていたようなプラグ)を挿そうとすると新2がA.T.フィールドを張って邪魔します。

アスカは裏コード999を使用して左目に封印した第9の使徒の力を解放し、アスカ自身のA.T.フィールドで新2のA.T.フィールドを中和します。

その直後に第13号機の攻撃にあい、「シングルエントリーじゃなかったの?」というセリフと共に新2は力を失い(ここで虹が出たような記憶が・・・)、アスカはシキナミタイプのオリジナルに取り込まれます。

考察

最初は強制停止信号プラグが1つなのに対し挿す箇所が2つになって戸惑ったのかと思っていましたが、プラグは正面からコアに挿すみたいなのでそれは違うという結論になりました。

次に第13号機の腕が4本になって押され負けるみたいな考察をされている方がいましたが、新2が負けたのは腕の数は関係ないように見えるので違うと思いました。

そもそもどうして第13号機は最初は腕が2本だったのでしょう。
そう、槍が刺さっていたからです。
恐らくリツコやアスカは槍が刺さっているのを見て再起動しているかしていないかを判断したのだと思います。
この時点ではゲンドウの狙いはフォースインパクトを起こすことだと思っているので、槍を抜ける状態ならとっくに抜いてると思ったのではないでしょうか。

ヤマト作戦の目的は儀式のトリガーとなる第13号機が復活する前に無力化することでした。
第13号機が復活する前なら強制停止信号プラグで無力化することができる算段です。

アスカは槍が刺さっているのを見て、ダブルエントリーではないから槍が抜けないのだと判断したのではないでしょうか。

ダブルエントリーであることを種明かしした後は槍がするすると抜けて3本目と4本目の腕が解放されます。

何故新2は第13号機に怯えたのか

2号機と第13号機が戦うのはこれが初めてではありません。2回目で更に再起動前の第13号機に怯える理由としては以下の理由が考えられます。

・第13号機が強すぎてトラウマになっている

・実はすぐに起動できることに気づいていた

・シキナミタイプオリジナルの存在に気づいていた

いくら第13号機が強いといっても動かなければ恐れる必要はありません。
早くプラグを挿すべきなのでA.T.フィールドを展開する必要はありません。

恐らく新2は第13号機に魂が2つ存在することに気づいてたのだと思います。
もっと言えば、それがシキナミタイプのオリジナルだということに気づいてたのではないでしょうか?

A.T.フィールドを張っていればそれは心の壁となり取り込まれることはありません。

勿論それによってアスカが使徒の力を解放してしまうので裏目に出たみたいです。
もしかしたら使徒の力は解放しなくても吸収できたのかもしれませんが。

新2がA.T.フィールドを張らなかったらゲンドウはどうするつもりだったのでしょうか。結局シキナミタイプオリジナルが侵食してきて無理矢理第9の使徒の力を解放させられそうなのでアスカは引くしかなかったのかもしれません。

シキナミタイプオリジナルの後ろにいた人影は誰?

気づいてない人も多いとは思いますが(私は1回目は気づきませんでした)シキナミタイプオリジナルの後ろには小さく人影が映っています。
意識して見た人にはわかると思いますがこれはカヲル君の可能性が高いです。

謎の人影                 オリジナル
◯→                                ◯→          ←◯ アスカ
                                |ここは新2のコックピット|
※矢印は向いてる方向(※カヲル君は2人の方向を向いていること確認しました。修正しました。)

こんな感じの位置関係なので遠近法で人影は小さく見えたのだと思います。
この小さく見えるカヲル君がシキナミタイプオリジナルとダブルエントリーをしているもう片方という考察をよく見ます。私もその考えです。

カヲル君は死んだのでは?

Qの最後でカヲル君はDSSチョーカーで身体がバラバラになりました。

しかし前提で書いた『使徒が形象崩壊した時に出る十字架と虹』がカヲル君の時は確認出来ませんでした。
あれだけ拘っていた十字架と虹をカヲル君の時だけ忘れるとは考えにくいです。

虹は神との契約が果たされた時に出ると旧約聖書を元に考察ガチ勢の方々が考察されています。ゼーレが契約しているのはリリスです。リリスとの契約の1つに使徒の殲滅があります。

つまりリリスとの契約である使徒を倒した時に虹が出ると考えられます。
第13の使徒は存在しないはずの存在なのでリリスとの契約にはないのかもしれません。

なんにせよ、十字架と虹が出ていないのでカヲル君の魂は第13号機に残っていた可能性があります。
そしてシンジがマリの手によってエントリープラグで脱出する時にカヲル君と離れる描写がありましたが、これは第13号機に取り残されたことを表してるのだと思います。

マリはシンの劇中に姫の魂が第13号機に残置されている可能性があるようなことを言っていました。
魂だけが第13号機に取り込まれるというのは普通にあることなのでしょう。

(※追記)
4月11日に行われた舞台挨拶で前田真宏監督はカヲル君は不完全な状態でエントリープラグにいると語られました。
その後メカニックデザインを担当されている山下いくと氏のTwitterにて第13号機のエントリープラグ内の設定画が公開されました。

カヲル君はバラバラの状態で第13号機に乗っていたのですね。
それにしても魂なくても自分に刺さった槍って抜けるんですかね?

シキナミタイプのオリジナルはいつから第13号機の中にいたのか

これはかなり考察が難しいですが、他の方の考察を参考にすると、Qとシンの間なのではないかと言われています。

第13号機が完成したのはQの中盤くらいですし、シキナミオリジナルがQの時点で第13号機の内部に存在するならシンジが離脱した時点でガフの扉は閉じないような気がします。

ちなみにYouTubeに上がっている「これまでのヱヴァンゲリヲン新劇場版」と実際に映画館で流される「これまでの〜」は一部映像が違います。

Qのところで第13号機が完成するシーンがあり、YouTubeではそこにダイレクトエントリーする碇ユイが映るのですが、映画館では"第8の使徒を倒した後のアスカ"のような、アスカがうずくまったシーンに差し替えられています。

これは第13号機にシキナミタイプのオリジナルがダイレクトエントリーしたことを比喩しているのではないでしょうか?

私はシキナミタイプのオリジナルはリリンの模造品ではないので槍を抜けるという風に解釈しました。

あとがき

シンジるかシンジないかはあなた次第ですm9(^ω^)(激寒むギャグ)



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