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ことばにできないラブレター(3)

筆者すら忘れたころに書き始めるこちらのコーナー。
今回はとあるアクセサリーブランドについて語らせていただきたい。

アクセサリーというよりもジュエリーと呼ぶべきかもしれないが、厳密な違いを私は理解していないため、ここではいったんアクセサリーと呼ばせていただこう。

そのブランドの名前は『yukunia』様。ユクーニャ、と、読む。

出会いは個人的に大好きな某セレクトショップ様での店頭だった。
もともとそのセレクトショップ様のネットショップで存在は知っていたのだけれど、実際に手に取ることはないと思っていた。
何せ大人気の作家様の手仕事によるご作品だ。
よっぽどのご縁がない限りは……と諦めていた。の、だが。


なんとご縁が結べてしまったのである。
店頭に並んでいるこの御作品に惹かれ、気付いたら購入していた。
写真がもうびっくりするくらい下手で申し訳ないのだが、実物はもっときらきらしていて奥行きのある、それはもう繊細で美しい逸品だ。

ご縁があって作者様とお話しする機会が得られたのだが、そのときに伺ったお言葉がとても印象に残っている。

「光のある所には必ず影がある。闇のない人間なんていない」

はっとした。息を呑んだ。その場では「そうですね」と何食わぬ顔をして頷いた(はずだ)が、内心は言葉を失っていた。
私は光ばかりを追いかけていて、自分の闇から目を逸らそうといつだって必死で、なんとか光の世界に飛び出そうともがいている。そんな私の足元にはいつもどろりとしたものがまとわりついているのに、それを認められないでいる。
けれどその影を、闇を、yukunia様は肯定してくれるのだ。

なるほどだからか、と納得した。
yukunia様の御作品に、私は『逆光』を感じるのだ。
まばゆいばかりの光が降り注ぐ中で、御作品の輪郭が鮮明に描き出され、御作品に使われている切手の世界観により深く遠い奥行きを見る。

その逆光が、私の手を照らしてくれているような気がした。


なおこちらはyukunia様の他の御作品で、大ぶりのリングである。
またしてもびっくりするくらい下手な写真で申し訳ないのだが、こちらのリング、側面に刻印が刻まれている。
何度聞いても覚えられない、けれど何度聞いても「いい言葉だな」と感激する言葉である、という事実がそこにある。

このリングをつけていると、私は大丈夫、という気持ちにさせてくれるのだ。
あとこれは自慢だがめちゃくちゃ褒められる。色んな方にめちゃくちゃ褒めていただける。鼻高々であるドヤ。

だからこそ私は、yukunia様のアクセサリーを今後も集め、愛で、癒され、お守りとするのだろう。
これからも素敵な御作品とご縁が結べるのを楽しみにしています。

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