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ことばにできないラブレター(2)

気付けば前回のこのテーマの記事から一ヶ月以上経過していた。
誰だ週一更新を目指すとかほざいていた奴は(わたしです)。

そんな悲喜交々を踏まえつつ第二弾、今回はお世話になっているこけしちゃんについて語らせていただきたい。
こけし。そう、あの日本が誇る民芸品のこけしである。
その中でも私がコツコツ数年前から集めているのは、K先生(仮)が作られている、cokets.というこけしちゃん達だ。

※有償依頼にて作っていただいたエディとフィリミナのcokets.

cokets.はオシャレでかわいい。cawaiiとはこういうことさ、と歌いたくなるかわいさだ。
初めての出会いは、私が商業作品としてデビュー作となった『魔法使いの婚約者』第1巻発売後、2巻を発売させていただけることが決定し、その原稿作業に追われていた頃であったと思う。
地元の百貨店の一角に、そのころはまだわずかなスペースであった作家さんブースに、私の初めてを奪っていったウサギさんモチーフのcokets.は並んでいた。

一目惚れだった。

とはいえ、私などがこんなにも素敵なcawaiiを手にとっていいのかという、今考えると「なんで????」と問いかけたくなる逡巡があった。
そんな私に、当時一緒にいた妹が、「デビューのお祝いしていなかったから」とそこにいてくれたcokets.のひとりをプレゼントしてくれたのである。

その子は『魔法使いの婚約者2 秘密の花嫁と覚めない悪夢』の著者近影を飾ることになった。
そのときから、光栄にもcokets.の創作者様であるK先生との交流も始まった。

こつこつこつこつこつこつ、それはもうこつこつこつと、cokets.を集め続け、『魔法使いの婚約者』シリーズの著者近影は1巻を除いてすべてcokets.が飾ってくれている。
なんとフィリミナ、エディ、姫、勇者のcokets.まで依頼して作っていただける機会も得られたことは、私の生涯における宝のひとつだ。

cawaiiとはなんだろう?
不意にそんな疑問が浮かぶことがある。そのたびに思い浮かぶものは多々あれど、cokets.は本当にそのcawaiiという言葉がぴったりの世界に存在している。
これからも私の世界に増えていくcawaiiの先頭は、きっとcokets.が愛らしく歩んでいるのだろう。

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