兵庫県大会を振り返って
7月29日(木)決勝戦で神戸国際大附が関西学院を破り、第103回選手権の兵庫大会は終了したが、今大会の神戸国際大附はとにかく強かった。
初戦となった2回戦の鳴尾戦、いきなり先制されるも初戦の硬さもなく主軸の阪上のホームランなどで8-1で7回コールド。
3回戦の姫路西戦、序盤からの猛攻で5回コールドの11-0で圧勝。
4回戦は最速149キロを誇るプロ注目右腕、斉藤擁する武庫荘総合。少しは打ちあぐねるかと思っていたが、2回に先制すると3〜5回にはそれぞれ2点ずつを奪い、あっさり攻略。7-0で7回コールド。
5回戦は、近年若干押され気味の明石商戦。今年の明商は少し戦略的に劣ると思っていたが、さすがに狭間監督。夏にはきっちりチームを作り上げ、6回まで2-2の互角の戦い。しかし7回に4点を奪った国際が、2点差まで詰め寄られながらも6-4で競り勝ち。19夏決勝で9回に逆転負けした悔しさを晴らした。
準々決勝は西の名門、東洋大姫路。久しぶりにベスト8まで上がってきた名門相手に序盤から猛攻。松尾、武本、西川と3本のホームランもあり、9-0で7回コールド勝ち。圧倒的な力の差を見せつけた。
続く準決勝の相手はライバル報徳学園戦。以前noteにも書いたが事実上の決勝戦とも言える兵庫の黄金カード。報徳が国際先発阪上の制球の乱れなどから2点を先制したが、国際は相手のミスなどに付け込み1イニングに6点を取るビッグイニングで逆転。阪上のあとを継いだ楠本がそれ以降得点を許さず、6-2で完勝。
決勝の相手は関西学院。勢いに乗った不気味な相手に序盤は流れが行ったり来たりだったが、国際の自慢の打線が火を吹き、武本、西川のホームランで試合を決め、7-3で勝利を収めた。
今年の兵庫において、武庫荘総合、明石商、東洋大姫路、報徳学園、関西学院を倒したとなれば、文句なしの兵庫県チャンピオンだと思う。
兵庫県の中ではずば抜けた戦力だった。阪上、西川、武本を中心に上位から下位まで、更には控えの選手が出て来てもガンガン長打を放てる強力な打線。打線が弱いとされていた兵庫県で計7本塁打を放ったのは最近ではなかなか目に掛かれなかった。
投手陣も左の楠本、右の阪上を中心に、中辻、岡田、高松と充実している。投手陣が3.4点に抑えれば打線がそれ以上点を取れるといった感じである。
全国にいくとなかなか思うように勝ち上がれない国際だが、今年こそベスト8辺りまで勝ち上がってほしいところだ。
神戸国際大附の勝ち上がり
2回戦 8-1 鳴尾(7C)
3回戦 11-0 姫路西(5C)
4回戦 7-0 武庫荘総合(7C)
5回戦 6-4 明石商
準々決勝 9-0 東洋大姫路(7C)
準決勝 6-2 報徳学園
決勝 7-3 関西学院
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