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2022年の音楽生活

2021.12.01-2022.11.30

例によって、この期間にリリースされたアルバムを対象によく聴いたアルバムを紹介します。

若い時にはあれだけときめいてた新しい音楽や新人については、近年偶然な出会いを大事にしてきました。
ラジオや街角でかかってた閃き、ビビビと、センサーのような感触を頼りに聴いてきましたが、今の流行のシーンの音楽には完全にときめかないというか、ポップさやメロディアスな音楽が皆無に近くなり、唖然としてます。
昨日の紅白、一昨日の日本レコード大賞を見てましたが、あまり良いと思える新たな出会いはなかったですね。もう既に聴いてる藤井風やVaundyは新し目になるんでしょうかね。

流行りの音楽に好きな要素がほぼなくなり、またワタシのアンテナも鈍ってきたこともあり、ますます見知らぬ新人アーティストの新譜を追っかけるのに疲れてきた気がして、それよりもリイシューものや、若い子には真似できない、親父狩りと呼んでる高額な箱物行政(BOXセット釣り)の方が楽しく、好きな音楽をより探究できるようになり、今ではそちらへ完全にシフトしています。

昔から好きだったアーティストも、もう新譜(CD)を売りましょうというより、ライブやツアーの集客で儲けましょうという音楽産業の形態に完全に変わってしまい、ベスト盤やリマスター盤のアニバーサリー商法が多くなりました。昔からのファンはそれでも嬉しいんですけど。
音楽情報源としていた音楽雑誌の衰退、またはクラシック化。もう情報はインターネットで何とか仕入れることができるようになってしまいましたから。

相変わらず僕の最も信頼するFBIのような情報源を持ってる(笑)音楽友達の動向を気にして参考にしてきましたが、結局昔から好きな贔屓にしてきたアーティストの新譜がランクインしているような順位です。

サブスクの時代になってからは、以前からワタシが聴いてきたようなタイムレスな聴き方が主流となり、若い子でも80年代90年代の音楽を詳しく、よく語るのは見かけたりはするんですけど、浅く広く聴いている人はいるんですが、何か違うんですよね。

前置きは長くなってしまいましたが、結局新譜は31枚しか聴いていませんでした。あとダウンロードしたけど聴いてないのもあと10枚くらいありますかね。
順位に移りますが、Last fm.で多く聴いてきたものとします。

10位は、Wildheartsのジンジャー・ワイルドハートが新たに結成したカントリー・ロックバンド、Ginger Wildheart & The Sinnersのデビューアルバム。
彼のルーツの一つであるカントリーのポップさを上手く表現できたアルバムですね。

9位は、Museです。彼らを大好きだった『Origin Of Symmetry』『Absolution』の頃のようなヘヴィさを感じる曲があり、心躍りました。
またバランスよく人気を決定付けた『Black Holes & Revelations』のような少しニューウェーブ感もあり、彼らならではのR&Rの決定版と言った方が良いかもしれません。

8位は、Feederです。日本人ベーシスト、タカ・ヒロセが在籍する二人組。メインSSW兼ギタリストのグラント・ニコラスはホント良い曲書きますよね。
日本人が好む儚さに、彼らが大好きなPixiesを彷彿させるヘヴィさ。「The Healing」はストリングス・シンセも良い感じで鳴っている新たな名曲です!
彼らを好きになって20年が経ったなんて、この記事書いてて驚いています。

7位は世界中で大ヒット中のテイラー・スウィフト。彼女のファンとなったきっかけの『1989』以降のEDM感に加え、よりアップデートされた『Lover』で感じた感触の打ち込みもあり、そして恐ろしくポップ性の高い完成度のアルバムでした。こんな傑作アルバムを作り続けるなんてテイラーはすごいですね。

6位は、あのジョン・フルシアンテが再加入したレッチリ。
Yesでいうところのリック・ウェイクマンのような感じもしますが、ジョンはソロではそこまで成功してないもんね。
『Blood Sugar Sex Magik』『Californication』のような爆発的な名盤感はしませんでしたが、あのレッチリが帰ってきてくれたって感動が大きかった。それも1年に2枚もリリースするなんて。2枚ともよく聴いたんですけど、1枚だけランクインさせました。

5位は、この時代らしくその昔大ヒットした名盤『Hysteria』('87)を引っさげ、ワールドツアーで大成功を収め続け、また昨年はMotley Crueとの全米スタジアムツアーが話題になったDef Leppard。リモートでレコーディングしたって言うのも時代ですなあ。あの当時の煌びやかさが残る好盤でした。

4位は、一生サブスクしないだろうって公言し話題にもなった山下達郎御大の11年振りの新作。
タイアップの嵐なので近年リリースしたシングルをかき集めたベスト盤のような新譜ですが、今時の音もキチンとアップデートされており流石の完成度でした。Kinki Kidsへ提供した新曲もよかったですし。

3位は池田貴史のソロプロジェクト、レキシの7枚目のアルバム。基本的に歴史ネタをコンセプトに何も変わっていない安心の定番商品ですが、クオリティの高さも流石でした。「鬼の副長HIZIKATA」のMVが爆笑でした!
池ちゃんはホント素晴らしいソングライターでありエンターテイナーですね。

2位は高橋幸宏とテクノな仲間たちのMETAFIVEの待望の2nd。一度はお蔵入りされていたが、昨年正式にリリースされた。これが障害なくリリースされていたらと思うと悔しくなるほどの傑作だった…

1位は、石田ショーキチ(Scudelia Electro / Spiral Life)、佐々木良(キンモクセイ)が今ソロより力を入れてプロデュースしていると見受けられる東京都町田市の女性コーラスグループの6年振りの2nd。テーマ、コンセプトは宇宙。宮沢賢治の曲を含め、先行シングルとなった「銀河ステーション」、「星空のシンセサイザー」を聴いた時点で、傑作の予感はしていた。
なんと、ミュージックマガジンで10点満点獲得した2022年の年間アルバムで、J-POP / 歌謡曲部門で3位に選出。
遂に2023年ブレイクか!!

2022年アルバムベスト10
01.  オリオン座流星群 / まちだガールズ・クワイア
02. METAATEM / METAFIVE
03. レキシチ / レキシ 
04. SOFTLY / 山下達郎
05. Diamond Star Halos / Def Leppard
06. Unlimited Love / Red Hot Chili Peppers
07. Midnights / Taylor Swift
08. Torpedo / Feeder
09. Will Of The Death / Muse
10. Ginger Wildheart & The Sinners / Ginger Wildheart & The Sinners

レッチリは2枚ともランクインするわけにはいかないので、1枚だけ選出。次点はReiのコラボアルバム、存在自体が凄いことになってきてる中村佳穂の2nd、相変わらずメロディックな英国のギターロックバンド、Amazonsの3rd、Backyard Babiesのドレゲンが参加した再結成Hellacoptersに、これまた色んなアーティストとコラボしたトッド・ラングレン、Original Loveの20th、Jellyfish 3/4のThe Lickerish Quartet、この記事を書いてる時にようやく良さが分かってきたArctic Monkeys…
後出しジャンケンみたいできりがないのでこの辺で。

追伸:アルバムベスト10には入らなかったですが、この3曲はお気に入りですね。
01. 一途  / King Gnu

02. Edge Of Darkness / スムルース

03. Chaise Longue / Wet Leg



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