所得と税金のお話
所得と収入の違い、皆さんわかりますか?
所得=収入−必要経費
です。
必要経費というのは、所得税や社会保険料です。
まぁつまり所得とは「手取り」のことです。
この所得って、全部で何種類あるか知ってますか?
正解は10個です。
給与所得
利子所得
事業所得
山林所得
譲渡所得
退職所得
不動産所得
配当所得
一時所得
雑所得
こんなにあるんです!
驚きでしょ。
しかも税率やら課税の仕方やら、同じところがあったり、バラバラだったり、かなり複雑なんです。
今はちょうど確定申告の時期ですよね。
給料だけをもらっているサラリーマンだと、税金は源泉徴収されてるので確定申告をする必要はないですが、
給与所得と退職所得以外の上記の8種類の所得が20万円を超えているなら、確定申告書を税務署に提出して税金を納めなければいけません。
個人事業主、不動産を転がしてる人、株の運用で稼いでいる人、年金を受け取っている人、中古車を友達に売った人。
この人たちはみんな確定申告しなければいけません。
一つ一つどんな所得なのか、いくつかの記事でまた軽く紹介していこうかと思います。
まずは皆さんが良く知っている給与所得。
会社が雇っている労働者に、労働の対価として支払う所得のことですね。
ところで皆さん、
自分の給料からどうやって税金が計算されているか、知ってますか?
まず収入となるお金があります。
そこから必要経費を引きます。これが所得金額です。
そしてさらに所得金額から、所得控除額を求め、引きます。これを課税所得金額といいます。
そしてさらにさらに、課税所得金額に必要な税率をかけて、所得税額を求めます。
…何言ってるかさっぱりわかりませんよね?
複雑な方法で計算されているんだ、と解釈してくれていいと思います。
税理士さんのホームページなんかを見ると、詳しく載っています。
最後に課税所得金額にかける税率も少し変わっています。
所得税というのは所得が多くなるに従って、段階的に税率が高くなる超過累進税率、というものを使って計算しているんです。
単純に300万円の20%!という計算じゃないんです。
こんな感じです。
例えば課税所得金額が650万円だったら
195万円×5%+135万×10%+320万円×20%の
872,500円になるわけです。
複雑ですよねー!!
税額求めるまでにこれだけたくさん計算をしているんです。
今度給与明細を見た時、所得税の項目を見てみてください。ふーん、あの計算でこれだけ引かれてるのか、って見方も変わると思います。
必要経費も所得控除の求め方も概算で求められるので調べれば検算出来ますよ。
興味のある方は是非!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?