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FOMOという言葉

タイトルとは関係ない、
少し理系な話を冒頭で書こうと思います。


コロナウイルスに関連した話です。


ウイルス進化説という説をご存知でしょうか。


従来のダーウィンの進化論が正しければ、
キリンは、食べる草木が伸びていくにつれ、世代を重ねて首も徐々に伸び、進化していったというのが通説です。

しかしそれが正しければ、今のキリンの中間の首の長さのキリンの化石が出てもおかしいのに出ていない。
だからキリンの首は、ウイルスによって新たな遺伝子が運ばれ、突然変異的に首が伸び、進化したという説があります。これがウイルス進化説です。

この話を聞いて、もしやコロナウイルス感染から復帰した人間から進化した人類が現れるのでは!?と僕は思い…


すかさず遺伝子の研究をしている弟にこの話をしました。


そしたら、

「そういう話が全く無いわけではないけど、確率的には猿が一千万年かけてあらゆる病原体と戦ってようやく起きるかどうかくらい。コロナウイルス程度じゃまずありえない。」

と一蹴されてしまいました……


まぁ、僕が何を言いたいかというと、
生き残ればきっといいことあるんじゃね
ってこと。



…浅っ!!!浅い!


どれくらい浅いかっていうと、おしっこ臭い市民プールの子供用くらい浅い!

夜になるとカップルが急にいちゃつきはじめる万葉の湯の足湯くらい浅い!



例えもつまらない!!



もうこの話終わりっ!



お金に関連したタイトルの話をします。

FOMO(フォモ)という言葉を聞いたことはありますか?


2011年にニューヨークタイムスが作った言葉なんですけど、
Fear Of Missing Outという言葉の略です。


直訳すると「機会を逃すことの恐れ」。

これは
ニューヨークタイムスいわく現代人特有の病気で、

自分は情報弱者でチャンスを逃しているんじゃないか。

周りから見て孤立しているんじゃないか。

必要なモノを手に入れてないんじゃないか。

というような状態に恐怖を感じ、常にネットに接続していないと不安や焦りにとらわれてしまう状態のことだそうです。


例えば…

SNSを毎日チェック!

派手なパーティー
かっこいい車に乗ってる友人
買ったばかりのでかい新居
ラブラブなカップル…

友人達のこんな写真を見て、
いいなぁーわたしもこれ欲しいなぁ、これやりたいなぁ、何かしなくちゃ!なんて思ってしまうことがあるあなた。

**あなたはFOMOです。 **


別に珍しいことじゃありません。
誰にでも一度は経験があると思います。
僕もあります。


でもこれって、ネットに接続していないと不安という状態を除けば、
いつの時代でもあったんです。


隣の芝生は青い、という言葉。
あれです。


例えば1950年台後半なら、洗濯機、テレビ、車は家電の三種の神器なんて言われてました。
それらがない家の奥さんの中には、持ってる家を羨ましがったでしょう。


でもいざ手に入れたところで、
最新モデルが出たりしたら、また欲しくなる。


そうです。
自分を他人と比べて、欲しいものを手に入れたしても、僕たちは永遠に満足しません。


しかし、消費社会がモノも情報も「いらない」という状態にさせようとはしません。


スマホでネットに接続すれば、興味のありそうな広告とかいって、欲しくなりそうな商品の広告が次々と出てきます。


人がモノを欲しくなることについて、こんなことを言っている人がいます。


これは、飢餓、自然破壊、人種差別、女性の権利のために慈善活動に力を尽くす活動家のリン・トゥイストさんが書いたソウルオブマネーという本の一節です。

「欠乏という意識は、まさに私たちの嫉妬と欲と偏見と自己主張の中心にある。自分が持っていないものを他人は持っているという考えをもたらす。〜中略〜 最初はモノが足りなかったはずなのに、次第に自分が足りないというセルフイメージが形成されていく。」

また僕が大好きなウルグアイの元大統領、収入の9割を国民のために寄付し、世界一貧乏な大統領として知られていたホセ・ムヒカさんはこう言いました。

「私が思う貧しい人とは、限りない欲を持ち、もっともっとと、モノがいくらあっても満足しない人のことだ。でも私は少しのモノで満足している。質素なだけで、貧しくはない。人間はわずかなモノで幸福になれる。」


どちらの言葉も、資本主義の在り方に警鐘を鳴らしています。


…耳が痛いですよね。

僕はギターや電子楽器を使って音楽を作っています。
楽器はすでに持っているのに、楽器屋さんにフラッと立ち寄れば、このギターもいいなぁ、あのシンセもいいなぁ、とついよだれを垂らしてしまいます。

その姿はまさに、この2人が非難する消費社会の奴隷です。笑


じゃあどうすればいいのか。


僕なりに考えました。
そんなに偉そうに語れるような話じゃありません。シンプルなことです。



まず、他人と自分を比較せず、世間ではこれが当たり前という常識も疑うこと。自分は自分。
例えばお金をたくさん稼ぐ、結婚する、大きな家に住む。
これらが自分にとって本当に幸せなのかは、わかりません。

そしてモノをたくさん手に入れても人間は絶対幸せにはならない、と確実に自覚すること。
まず今、自分が欲しいと思っているモノが本当に必要なのかよく考えてください。
そして、身の回りにあって必要なのか必要じゃないのか悩むようなモノは捨ててしまいましょう。

そして最後は、お金よりも大切なのは時間ということを意識すること。
自分にとって何をしてる時間が一番充足するのか、満足するのか。その時間をできる限り増やすような行動こそ、幸せへの近道だと思います。

こういうことを書くと、

欲望や渇望こそ何かを頑張る原動力になるんだ!とか

経済を回すためにお金は使わなきゃダメなんだ!とか

最低限の人目は意識しなきゃダメだ!とか

そういった批判がくるでしょう。


消費や渇望、空気を読むことが幸せにつながると信じているのなら、あなた方は勝手にそう思ってればいい。



人目やお金に縛られず、
それぞれの幸せを生きていきましょう。

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