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理解のある彼くんにインタビューしてみた【聞き手:メンヘラ彼女】

メンタルに病がある彼女を絶望の淵から救ってくれた上に、多くの場合は専業主婦にさせてくれる……通称「理解のある彼くん」。女性のメンタルヘルスを扱うエッセイには必ずといってもいいほど登場する存在です。
理解のある彼くんは体目的なのか? メンタルヘルスの女性の「彼くんへの依存エンド」はハッピーエンドと言えるのか?
自他ともに認めるメンヘラである筆者が、5年間交際しているパートナーに質問してみました。

現在進行形でメンタルヘルスに悩んでいる筆者は、学生時代にADHD大学生の日常を描いたZINEを作成しました。
そこには当たり前のようにパートナーを登場をさせましたし、作中の彼の振る舞いはまさに「理解のある彼くん」とそのものでした。

嬉しい評価を得た反面、今となってはなんて傲慢な作品を作ってしまったんだと黒歴史のようにも感じます。
彼に寄りかかっている状況で偉そうな顔をして「立派に生きています!」のようなエッセイは書くべきではなかったのかな、と当時を振り返って思います。

「来世ではちゃんとします」の作者のツイート。身に沁みます

理解のある彼くんを調べていくと、元祖といえる存在の方が離婚されたというニュースを知り、そのニュースに喜んでいる声も多かったことから(主にTwitter)、「理解のある彼くんに支えられているメンヘラ」=悪い存在なのでは?と思い始めました。

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元祖「理解がある彼くん」漫画で知られるちこさん@ame00mochi

私が今生きているのは、理解のある彼くんの存在も少なからず関わってきて、実際に私は今幸せです。
この関係は不健全なのか?理解のある彼くんは一体何を思って一緒にいるのか?
せっかく同居しているので「理解のある彼くん」にインタビューしてみました。
インタビューを通して、発達障害女性を名乗りながら理解のある彼くんを登場させてしまう自分の愚行への申し訳なさがどこからきているのかを紐解き、今後の書き方の方向性を決められたらいいなと思って記事を書くことにしました。
またネットにいる「理解のある彼くん」が主体性がない眼鏡キャラになっていることが多いのですが、「彼くん」は何を思ってメンヘラと共に生きているのかをお伝えできればいいなと思います。

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