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おまえが鬱促進剤


 乾杯から2時間くらい経って、他愛もないこととか、将来のまじめなこととか。
今日の明日香ちゃんかわいいね、なんてウソか本当かわからないけど(笑)
パチ屋で⚪︎万負けただとか卒業したらやっぱり東京に行っちゃうの?とか、
そっか。季節があと何回か変われば君はここに居ない。もちろん私のことなんて、連れて行ってくれない。

「付き合うつもり、なかったな」

酔った勢いで私が好きって言ったら、彼にそう言われた。「セフレだと思ってた」って。それはそう。そうだよね。あー、そうか。そうなのか。
なんかすごい運命の確率で出会って、恋に堕ちて、それでも結局はそうなのか。何回経験しても心が空っぽになって、苦しい。

「まぁ私酔ってるからね、明日になったら多分これなんもおぼえてないよ、はは!笑」

翌日、鮮明な記憶が苦しいまま無心でチャリを漕ぎ、ドンキで適当な風邪薬を買った。全部飲んだ。苦しくて、泣きながら眠って朝になったけど、ずっと苦しいままだった。誰も分かってくれない。誰が分かるもんか。心の痛みも、腕の傷の痛みも、ぜんぶ。
もう、てかまだ23歳なんだけどなぁ

彼としてみたかったこと
・お昼に水族館デート
・セックスなしのお泊まり
・どっちかが熱とか出ちゃって、看病
・お揃いのペアリング
・愛のあるセックス

阿呆らし、死ね

なにが、「夜とかしんどかったらいつでもおいでね」だよふざけんなクソが
死ね、死ね死ね、まだ、だいすきだけど、どうしよう

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