バーチャル本屋さん
昨日のnote初投稿に対して、「スキ」が届いてびっくりしています。
以前書評ブログをやっていたときは、1記事が読まれても10〜20アクセスぐらいのしょぼしょぼブログだったので、こんなに読んでアクションをくれた人がいることに驚いています。
読んでくれたみなさん、ありがとうございます。
昨日は誰も読む人なんかいないと思って書いたので気楽だったんですが、わずかでも読んでくれる人がいると思うと、途端に緊張するノミの心臓です。
今日は何を書こうかと思ったんですが、書評ブログと「バーチャル本屋さん」について書こうと思います。
1.バーチャル本屋さん
なんのことを言っているかというと、「VR空間に存在する本屋さん」のことです。
僕は将来バーチャル本屋さんができたらいいなと思っています。
きっかけはコロナウイルスによる自粛期間です。
緊急事態宣言が出た間、本屋さんに行くのも遠慮していました。
自宅にいながら新しい本に出会えるオンライン書店があればいいのに、と思ったのです。
現実、オンライン書店というのはすでに存在していて、最大手はAmazonになると思います。
しかし、僕がイメージする「バーチャル本屋さん」は少し違っていて、まるで自分が実際に本屋さんを訪れているかのように感じるオンライン上の本屋さんのことです。
その違いを言語化できずにいたのですが、社会派ブロガーのちきりんさんのブログかツイッターを目にしてはっきりしました。
本屋さんの魅力は「自分の知らない本、興味のない分野の本に出会えること」です。
店内をふらっとまわっている間に、雑誌や小説、実用書やマンガまで、ありとあらゆる本に出会うことができます。
自分の興味のない分野の本でも、表紙やタイトルに引かれて購入してしまった経験が、誰しもあるのではないでしょうか?
既存のオンライン書店は、”自分の欲しいものを検索して” 購入します。
おすすめ本が流れてくる機能もありますが、あくまで自分の購入履歴や閲覧履歴にもとづいたものです。
自分の趣味嗜好に最適化された本しか紹介されないので、関心のない分野の本に出会う確率は少なくなります。
バーチャル本屋さんなら、まるで本物の書店にいるように、自分の目で見て、歩き回って本を探すことができる、そんな空間が出来上がるんじゃないかと思いました。
2.書評ブログと書店員さん
バーチャル本屋さんが出来ればいいなと思った理由の一つが、書店員さんの存在です。
本屋で働くぐらいだから、みんな本好きのはずです。
自分の好きな本を誰かに紹介したい!
好きな作家さんの本がもっと広まってほしい!
とにかく本に関わる仕事がしたい!
こんな風に思っている人が多いのではないでしょうか?
しかし、現実の書店員さんは自分の思っていた仕事と違う働き方をしている人が多いです。
これは僕も本屋さんで働いていた経験からいえることですが、本屋さんがお客さんと本について話す機会なんてめったにありません。
仕事のほとんどは、本を売り場に出したり、レジ打ちをしたり、探している本を検索して見つけてあげること、です。
それが悪いといっているわけではなく、それをやるために書店員になっている人はいない、という話です。
「じゃあ、その原因はなんなの?」と考えた時に、
僕の結論は”紙の本"だから、というものでした。
紙の本だから品出しする必要がある、
紙の本だからレジ打ちをする必要がある、
紙の本だから自分で探せない人がいる、
全部、紙の本だから必要なんじゃないかと思いました。
断っておきますが、僕は紙の本が大好きです。
毎回引っ越しの度に、荷物の半分以上は紙の本で埋まります。
電子書籍もよく購入しますが、やっぱりいい本は紙で読みたいと思っています。
ですが、昨年起こったコロナウイルスによる外出自粛、
それによるオンライン需要の高まり、
書店員さんが本来やりたかった仕事ができていない、
そういったことを考えると、
・本はすべて電子書籍にして
・VR空間で本を購入できる
「バーチャル本屋さん」が最適解なんじゃないかと思いました。
僕は図書館も大好きなんですが(旅行をしたら、必ずその土地の図書館を訪れる)、現実の図書館や本屋さんは本好きが集まるコミュニティスペースとして利用するのがいいと思います。
世界一の図書館といわれているフィンランドの公共図書館も、3Dプリンタやコミュニティスペースを多くそろえた地域住民の交流の場として、利用されているそうです。
書評ブログや本の感想をいいあうサービスが多くあるように、みんな自分の好きな本の話をしたがっています。
そういった人たちの需要や、本好きの書店員さんが楽しく働ける環境が「バーチャル本屋さん」なら実現するのでは、と思います。
VR/ARに関わる方々、どうか「バーチャル本屋さん」の開発をよろしくお願いします。
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