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第4回 紫式部ー少女の頃(1)

 紫式部ー香子(かおりこ)の父為時は20歳の時あたりに為信の娘と結婚し、968年、播磨の役人に任じられ夫婦で赴任します。

翌年、長女(香子の姉)が誕生します。この年、安和(あんな)の変があり、左大臣源高明(たかあきら)が大宰府に左遷され、途中明石に来ます。

人々は無実の罪と同情し、特に、為時は960年に行われた「天徳内裏歌合」で殿上童(わらわ)として高明を見ていたので思いは特別だったでしょう。この源高明が将来「光源氏」のモデルとなります。

そして970年(説)に香子は誕生します。この姉妹は終生仲が良く、「宇治十帖」の大君と中の君の様な感じがします。

やがて4年の任期が終わり、972年に一家は京に帰るのですが、やがて香子の母は懐妊し、男児を産むのですが、産後の肥立ちが悪く亡くなってしまいます。香子4歳の時でした。(続く)

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