変わりゆく小説の在り方

小説と言うと、純文学や大衆文学のようなものを、文庫本なり単行本なり紙の本でじっくり読むもの、というイメージを持っている方も多いと思います。しかしながら、現在の小説という概念は、10年前のそれと、かなり異なっているよう思います。それはむしろゲームやアニメーションと同じカテゴリに属するエンターテインメントであり、スマートフォン端末を使ってウェブ上で手軽に楽しめるものになりつつあります。こうした動きは「小説家になろう」や「カクヨム」といった小説投稿サイトを実際に使ってみると明らかです。

そんなわけで、僕も小説なるものを書いてみました。
アメのソラ
まあ、小説の中身はともかく、今回はいろいろ収穫がありました。

[変わりゆく小説の在り方]

今回小説を投稿してみて印象深かったのですが、小説投稿サイトには膨大な量のテキストが常時ネットに投稿されている事態がおきています。当たり前なのかもしれませんけど、その投稿量は莫大なものです。そして、サイトの利用者自身が、それぞれの作品を評価していく。ここにはいわばユーザー生成型の基本的な構造が見て取れます。

サイトを利用するユーザーは自分の書きたい小説を自由に書き投稿する。その評価は、他のユーザーの閲覧数、つまりネット上の投稿された作品のページビュー(PV)や、ブックマーク数、コメント等で評価さていきます。そして評価が非常に高い作品は実際に書籍化され、映像化され、その作者は作家としてデビューします。

そして、ここには権威性というものが存在しません。作品を作り、公開し、評価し、それがリアルな世界における文化的価値を作り出す。この潮流を作るのはすべてサイトを利用しているユーザーであり、そこに付与される価値もユーザーが産み出したものです。

続きはブログで!▶小説を書いてみて気が付いた”学びのカタチ”思想的、疫学的、医療について

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