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二兎を追う者は一兎をも得ずなのか?2019年あれこれ。

 2019年が終わろうとしています。平成と令和のあいだ。皆さんにとってどんな一年だったでしょうか。年頭には今年こそ色々なことに挑戦したいと思いつつも、忙しさを理由になかなかコンテンツとしてまとめ上げることができず、反省点は多々あります。

全てについて何かを、何かについて全てを知る

 とても好きな言葉です。「二兎を追う者は一兎をも得ず」ということわざもありますけど、とらわれ続けていたものから視線をそらし、様々な視点から改めて物事を見つめ直すプロセスを大事にしたいと思っています。

 専門性という観点からすれば、臨床医学論文については多少なりとも読み続け、自分なりに考察してきたという実感はあります。むろん、疫学の専門家ではないですし、統計学の専門家でもありません。研究者でもないですけど、医学論文を下敷きにそれなりの評論はできるかもしれませんね。それを専門性と呼べるかは疑問ですけれども。

 臨床医学論文を読み続けること、自分なりの意見を言葉にしていくことを軸足に、この1年間に取り組んできたこと、形にしてきたものを少し整理してみます。

【学会での活動】
 5月に日本プライマリケア連合学会の第10回学術大会が京都で開催され、教育講演の企画と疫学研究の口頭発表を行いました。教育講演は栃木医療センターの矢吹拓先生とご一緒させていただき、今回は座長という立場で、是非お話を伺ってみたいと思う3名の先生にご登壇をお願いしました。

 同学術大会で発表した疫学研究は、ぼくが共同代表を務めるNPO法人アヘッドマップの調査研究事業として行ったものです。

 また、7月には日本在宅薬学会の第12回学術大会に参加させていただき、NPO法人アヘッドマップの仲間たちと一緒に、2つのワークショップでファシリテーターを担当いたしました。

 10月には日本薬局学会の第13回学術大会でシンポジストとして参加させていただきました。僕の講演内容は以下のnoteにまとめてあります。

【書籍の上梓】
 ウェエブメディアをはじめ、いくつかの連載コラムを執筆させていただいておりますが、久しぶりに書籍を上梓させていただくこととなりました。盟友、児島 悠史 先生との共著です。

【編集者として】
 NPO法人アヘッドマップのオフィシャルジャーナル『臨床批評(ISSN 2434-1959)の編集責任者をさせていただいております。おかげさまでダウンロード数が200回を超える号もありました。ご寄稿いただいた執筆者の皆様に改めて感謝を申し上げます。

【取材関連】 
 一般誌の取材依頼は、基本的にお断りすることが多かったのですが、今年の夏以降は全て引き受けさせていただくことに方針を変えました。僕の意図が紙面に反映されないのであれば、それはやはり自分の言葉の至らなさの問題であり、メディアのせいではなく自分の責任なのだと思ったからです。

【トークイベントの企画】
 地域医療ジャーナル主催のトークイベントを企画・開催しました。ネット情報社会において「医療情報」×「デザイン」は避けて通れいないトレンドのように思います。

【YouTubeコンテンツ】
 栃木医療センターの矢吹拓先生と一緒に、ゆる~く医学論文を読もうという企画、略して「ゆる読み」プロジェクトを始動させました。「ゆる読み」は多くの医療者・非医療者に分かり易くエビデンス(臨床医学論文の情報)発信することを目的とした動画配信プロジェクトです。

【薬剤師のジャーナルクラブ】
 取り組みとしては2013年9月から継続して行っている臨床医学論文のインターネット抄読会です。おかげさまで本年も予定通り、毎月の開催を継続することができました。視聴者の皆様、そして桑原 秀徳 先生、山本 雅洋 先生にあらためて感謝を申し上げます。

【小説あれこれ】   
 2017年頃から書き溜めていた小説ですが、一定の評価をいただけるようになりました。もちろん出版につながるような大きな評価ではないですけども、作品として文章を評価していただけることをとてもうれしく思っています。

三行から参加できる 超・妄想コンテスト 第83回「青」優秀作品 / 第4回カクヨムWeb小説コンテスト カクヨムWeb小説短編賞 中間選考通過
三行から参加できる 超・妄想コンテスト 第89回「一冊の本」優秀作品 / 第4回カクヨムWeb小説コンテスト カクヨムWeb小説短編賞 中間選考通過
第4回カクヨムWeb小説コンテスト SF・現代ファンタジー部門 中間選考通過
三行から参加できる超・妄想コンテスト 第106回「ひんやり」優秀作品

【ライター活動】
 今年も複数の連載を継続して執筆させていただきました。

その他、文献などは以下から検索できます。

 今年一年、大変お世話になりました。来年もどうぞ、よろしくお願いいたします。

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