『サ道』はサウナだけにあらず。家で「ととのう」方法

こんにちは。

世間ではサウナが流行していて、大人が「ととのう」ことに夢中になっているようである。

僕は『サ道』という漫画がドラマ化されたものを見たときに、サウナムーブメントが来ていることと「ととのう」という概念を知りました。

そこからしばらくサウナブームに乗っかってみました。

東京に行く用事があれば『サ道』で収録された場所を探して宿泊したり、近所の銭湯を巡ったりしました。でも、思ったよりも感動がない。

いまイケてると言われるサウナに来ている。それだけ。これではスタバでMacBookを置いてドヤっている人と同じ。どうやら自分には『サ道』を極めることは難しそうです。

それにしても、なぜ感動できないのか。ハマらないのか。

それはサウナで「整う」ための作法を日常でやっていたから。知らず知らずのうちに自宅で整っていたという結論に至りました。

お風呂のルーティーン

僕には2人の子供がいます。その2人を風呂に入れるのは僕の仕事です。
風呂のルーティーンは決まっていて、まず4歳の娘と入ります。体力があるうちに娘と入らないと遊びに付き合えないからです。体を洗い、湯船に浸かり、幼稚園での出来事を話したり言葉遊びなどを一通りして上がります。そして、脱衣所で髪の毛を乾かすところまでが僕の仕事。

次に2ヶ月の息子と入ります。丸々とした体を慎重に扱いながら、首や膝裏などにたまった垢を落とします。仕上げは湯船に浸からせて両脇をしっかりと支えながらフワフワと浮遊感を味わったら引き上げます。
ここでも、全身を拭き、クリームを塗り、着替えさせるところまでやります。

ここで水分補給。息子を着替えさせてる時に全身の水滴は乾いているのでそのまま冷蔵庫まで突入します。

最後に1人で入ります。体を洗って、湯船に浸かって、防水ケースに入れたスマホでポッドキャストを聞きながら追い焚き中の湯船で熱さと格闘します。楽園はすぐそこ。

水シャワーを浴びて、全身を拭き、パンツ一丁でサーキュレーターの風を全身で受けながら飲む炭酸水(に手作り梅シロップを入れたもの)を飲めば「決まったーー!!」と全員が喜ぶまでが僕のお風呂ルーティーンとなります。

『サ道』によると、「ととのう」ための基本としては①サウナ②水風呂③外気のローテーションを回すことにあるそうです。

僕は①浴室②湯舟③リビングというローテーションを回しながら、最後の最後に追い炊きした湯舟→水シャワー→サーキュレーターで締めている。

温めて、冷ます行程を繰り返している点でかなり似通っています。

炭酸水を飲むときに味わうあの解放感は「ととのう」状態に近いのではないでしょうか。家風呂でも、子育て中でも「ととのう」ことは可能なようです。

心も家風呂で「ととのう」

体を温めたり冷ましたりする中で体だけでなく心も「ととのえる」ことができる様子が『サ道』では描かれています。日頃のストレスを汗と共に流すことがリラクゼーション効果があることはわかります。

しかし、僕の場合それはサウナでなくともできることです。まず一つは運動です。思い切り体を動かして汗をかき、シャワーを浴びれば体だけでなく、心もスッキリすることができます。

家風呂も同じです。2人の子供がいると2人同時に相手をすることが多く、1人と向き合うことが少なくなります。
とくに4歳の娘とマンツーマンで過ごす時間は少なくなっていて、お風呂は貴重なコミュニケーションの時間です。

また、2人の子供の風呂を入れた後に1人でもう一度入るのは半分根性です。
サウナで汗を流す人と同じメンタルだと思います。
最後のもうひと頑張りの先に癒しが待っている。
だから耐えられる。

捉え方次第なのですが、家風呂で心も体も「ととのう」ことは可能だと思います。

サ道は「道」。ゆえに己の心のありよう

『サ道』をイケてるレジャー扱いすることを否定する気はありません。でも、時間をかけ、お金をかけ、奥さんに黙って行くものでもない気がする。

結局『サ道』と「道」をつけているわけです。自分なりの方法でも、そこに作法があって心と体がととのえばオールオッケーなのではないでしょうか。

自由にあちこち行く時間とお小遣いがない一般サラリーマン。『サ道』はサウナだけにあらず。「ととのう」ために、自分の心のありようを大切にして試行錯誤していきたい。





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