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アメリカ視察記⑦【一人旅の拠点】ゴロリ、ムクリ、ブラリ。そして、、、

旅行に行くとなるとまず抑えるべきは移動手段の手配と拠点となるホテルなどの確保だろう。ロサンゼルスにお邪魔し、3泊させていただいたホテルを思い返しながら、生活の心地よさとはなんだろうと考えるに至った。
今回はホテルの話である。


ポチリ



今回のロサンゼルス視察において拠点となったのがキングス・イン・アナハイム・アット・ザ・パーク & コンベンション・センター。長い。

サイトはアゴダだけを使用し(正直、面倒くさかった。。)、検索上位を物色して、グーグルマップなどで周辺状況を確認しつつ、ブログやYouTubeで紹介されてないかチェックなどをした。

  1. 3泊して5万程度の料金

  2. ディズニーランド近くで治安が良さそう

  3. 禁煙ルームを選択可能

  4. 近くにコンビニやダイナー、ドラッグストアを発見

  5. 東にまっすぐ歩けばエンゼルスタジアム

上記のような条件でポチリ。
どうしてもIHOPに行きたかったし、定期的にアメリカドラッグストア系YouTube(そんな系統があるかどうかは知らんが)を見ているので近くにドラッグストアがあるのは有難い。
そして、せっかくだから歩いて街並みを味わいたいタイプの人間なのでエンゼルスタジアムまで歩く気にさせてくれる場所を発見できて納得の決断であった。

そして幸運なことに、あとから「スケボーパークのある公園もバスケットゴールのある公園もあるやん」「スポーツショップあるやん」などもわかり、今回のアメリカ視察の勝利は約束されたのでは?と胸を躍らせた。
計算半分、運半分。
別の場所を選んでいたらエンゼルスのゲーム以外の思い出は手に入ったかどうかわからない。そう思うとゾッとしてくるし、つくづく運のいい人生を送っていると思う。

ゴロリとムクリ。そして、、、

さて、無事にロサンゼルスに到着しホテルにチェックイン。
英語が全くわからないし、何をすればいいかもわからないのでチケットレシートを印籠のように見せつけて全てが完了。

荷ほどきを軽く済ませてスタジアムに出発する時間までの1時間程度ブラブラしようかと心躍らせる。


出鼻を挫かれる


はい、開かない。

ユーチューバーのようにピッとやって、
バーーーーンと扉を開けて、
おーーーーと部屋の様子を見せる!!
という作戦は失敗。

まあ、職業にしている人は料理が冷めるまで写真を撮るように、
仕切り直してピッとドアを開けるんだろうけど、
そこで儲けたいバズりたいとかもあんまりないので
今その時の自分のタイミングが気持ちいいように振舞うことを優先。

荷物を下ろして、気を取り直してもう一度やったら普通に開き、中に入る。

やっとここまできたぜ。

ここにたどり着けない可能性もあったわけで、今回の拠点に無事到着できたことに安堵する。
ここはRPGでいうところの主人公の家。
すべてが未知の世界でちょっと先に進んではここで体力を回復させ、
次の旅に出かけるための安全地帯である。


ど真ん中にベッドがあり、その向にはテレビ
エアコンは床おきタイプでリモコンは見当たらず、機械のレバーで調整
ユニットバスの清潔感は匂いも汚れも気にならず普通に使える感じで助かる

基本的にはベッドで寝転んでいる。
それを基本としてゴロリと体の向きと上半身の角度を変えればことが済む。

スマホとiPadで情報収集やスケジュールを組む。
テレビを見ながらスナックを食べる。
ベッド横に充電器をセットして充電も忘れない。

ムクリとベッドを降りればトイレもシャワーもすぐそこ。
飲み物は冷蔵庫へ、使う予定の服はクローゼット、使用済みは大きな袋に放り込んでトランクの上にボンと置く。
ひとりなので、自分のタイミングで自分の使いたいように使用可能。

ああ快適。

ゴロリとムクリで大体のことが済んでしまう。

これは快適だ。

親が仕事に行って家に誰もいない夏休みの午後みたいだ。
何もかもがそろっているわけではないが、
仕事のこととか人間関係とかが頭の片隅にあるわけではなくて
ありったけの自由時間がそこにある感じ。

そういえば、家族がいない場所で1人で夏休みを満喫しているわけだから当然といえば当然なわけで奥さんには申し訳ないと思いながらニヤリとしてしまうのは誰にも止められない。

俺はいまロサンゼルスにいるのだ。

ブラリの距離感

皆さんは「ちょっとコンビニに行こう」の“ちょっと”はどれくらいの距離感だろうか?
おそらく多くの人が「ほしいもの」「往復の移動距離と時間」「天気」「緊急性」など何項目かを天秤にかけてゴーサインを出すか出さないかを決めているはずだと思う。

今回宿泊したホテルから歩いて3分程度のところに大きな交差点がある。
その4ブロックに「ダイナーとスタバ」「ドラッグストア」「コンビニ」「ピザ屋などのファーストフード店」があり、多くの観光客を観光客を迎えいれていた。

コンビニ行きたいな〜

ちょっとコーヒー飲みたいな〜

ブラリとして気持ちが冷めないうちに店に着き、
気持ちが高いまま戻って食べたり飲んだりすることができる
ちょうどいい距離感だった。

ブラリの距離感には人それぞれ違いがあるだろう。

日用品や食料品を求めてブラリは10分程度

腹一杯食べて腹ごなししながら、道具を買ってパークでスケボーをするためにブラリと3時間。

どんな試合になるんだろうと考えながらエンゼルスタジアムまでのブラリと40分。今日の試合はどうだった、こうだったと考えながら戻る40分。

片道1時間かけてバスケして、帰ってきたところでダイナーで爆食いし、腹を休めるために近くにホテルに戻る。ここでホテルまでが近いのが嬉しい。

激動の1日を終えて生き残った現実にホッとするためにピザを食すためのブラリは3分程度。

求めるものと時間が本当にちょうどいいブラリタイム。

今回の滞在期間の質を決めたのはブラリタイムの質と言っても過言ではない。

ニヤリ

中学生の整理されてない机を見て呆れ返る母親は多いだろう。それは、当人がもっとも気持ちよく振る舞った結果だ。

人は、その物事に対して「ここまでだったらいい」「この条件がつくといや」「これ以上だと楽しくない」という肌感覚がある。

自分は掃除をこまめにするタイプではあるが一回につき3〜5分だ。
掃除をしないと気持ち悪いが、これ以上はツマラナイからしないというラインがある。
掃除はよくするが大掃除なんてまっぴらゴメンである。

このように人それぞれに良くも悪くも感性があって、その環境や条件が合うか合わないかというものは運次第である。

中学校は自分に合ってたし、高校は合わない感覚がずっとあった。
浪人をして自分は一斉授業よりも1人で学ぶ方が合っていると気づいたし、
ジムで筋肉を太くすることよりも公園の人工芝の上でブリッジとか腕立て伏せをしたりする方が楽しい。

そんな中で今回はゴロリ、ムクリで身の回りのことができて、ブラリとすれば始まる前のワクワクと終わった後の高揚感を味わうことができるホテルを拠点にできたことはラッキーだし感謝しかなく、思い返すたびにニヤリとしてしまう。

ゴロリ、ムクリ、ブラリが気分良くできる環境。
それは人生の質を左右する重要なトピックだなと考えさせられた次第である。

ありがとう。キングス・イン・アナハイム・アット・ザ・パーク & コンベンション・センター。長い。(2回目)








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