秋。

チャンプ、って一回は呼ばれてぇなぁ、ついでになんかの異名もほしいなぁ、金はあってもないふりしてえなぁ、メシは値段じゃなくてカロリーで選びてぇなぁ、静かなところで終わりてぇなぁ、そうしたいから勝ちてぇなぁ、だって人の子だもの。

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ヘビー級の選手に押しつぶされる夢を見た気がする。昨日、蛇の話を書いたら、ヘビー級が出てくるなんて、話が違うじゃないか。ああ、ヤダヤダ。あなたもそういう奴なのね、と、存在のない蛇に、頭で語りかけたい。

秋、世間は秋よ、という。いいや、騙されるな、週末は暑いって言ってた、誰かが言ってた、そう聞いた。実際、朝から太陽の光は熱くてたまらなかった。
今日の作業は決めていた。書類の整理である。まず、散らかっている紙をまとめる、あるいは捨てる。ファンクラブから届いた冊子は、丁寧にファイルに入れて保存する。映画パンフレットは、とりあえず積み重ねるしかなかった。100冊近かった。2年使っていないポイントカードは、切って捨てた。学生証が出てきた、捨てれなかった。なんやこれ、ってCDが出てきた。欅坂だった。
パソコンで書いたりもした、ようやく1万字に届きそうで、にんまり。上手く書けると信じてるときは、よく進むもんだ。怖くなって覗いた貯金を見て震えたが。稼ぐ、までもう少し。だから、あとちょっと、待って。

夜になっても、整理は続いた。汗が出た。腰が痛かった。布団を敷くまでが長かった。たまにスマホを見た。小泉の評価が上がっていた、IVEがMステに出ていた、佐藤輝明が打っていた、中日が勝った、ああ夏じゃないか。何が秋だ、どこに秋がいる、ええい出てこんか！！　ってことですよ。秋を見たいです。秋ちゃんじゃないです、秋がほしかったんです、僕は。暑いから。眩しいから。近寄りがたいから、夏は。

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(秋止符にはまだ早い、早いよ、早すぎる、早すぎた)