岩が薄っぺらないな……
紳士のつもりだけどピエロに見える……
「クラムボン」というのは果たして一体何者なのだろうか。 「やまなし」を読む声が響く卒業間近の二月。 薄く開けられた窓からまだ寒い午後の空気が入り込んでくる。 ストーブの熱気と昼食直後で少し眠気が差し火照った体にはそれも少し心地いい。 皆進路が決まり、ゆっくりと安心した空気が流れている。 そのためかクラスの半分ほどが気持ちよさそうに夢の世界へと旅立っている。 先生もわかっているのだろう。プカプカと浮かぶ彼らを降ろそうとはしない。 ひょっとしたらカプカプ浮かんでいる