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(30) 日産 フィガロ (1991年)

日産 フィガロ (1991年)
所有期間 2009年03月~2010年03月

■日産 フィガロ について
日産パイクカーシリーズの第3弾。
Be-1、パオに引き続いての限定販売で、発売発表時から予約が殺到し、抽選による販売となった。
初代マーチ(K10型)のシャーシを流用したが、エンジンはマーチターボに搭載されていた4列4気筒SOHCターボで、吸気はキャブレターではなくEFI仕様となり、3速オートマのみの組み合わせとなった。
ターボエンジンを搭載した理由は、車体重量の増加に対応するためとされている。
分類上はオープンクーペとなるが、実際の開口はルーフ中央部からハッチまでの開口で手動式となる。
内外装はマーチの面影はまったくなく、特にインテリアはメッキを随所にあしらい、独特の雰囲気をかもしだしてる。
1992年2月に発売され、1994年の2年間、限定モデルとして販売された。

■現車紹介

■個人的な概要
マーチスーパーターボ用のエンジン「MA09ERT」のコンピュータチューン(ROMチューン)が軌道に乗ったため、次回作として「MA1OET」のROMチューンをするために購入。
そういうわけで、通勤とかそういうのに使わず、もっぱらROMチューンのための試走を繰り返して、ROMのセットアップをしたわけですが、どうにも納得のいくものができずに断念。
というわけで、地元のクルマのお仲間さんのMaki君に譲渡。
現在、MA09ERTエンジンに載せ換えて、「フィフガロ・スーパーターボ」へと生まれ変わりました。

MA10ETのROMチューン用とはいえ、試走もかなりしましたし、普段乗りとしても結構使いました。
外装はともかく、中身は初代マーチターボのオートマなので、よく知ったクルマなわけですが、内外装は「よくまあここまで変えたものだな」と関心するばかりです。

趣味的な部分は人の好みだと思うわけですが、オープンカーの一歩手前・・・ルーフトップといったほうがしっくりくるのですが、オープンカーのような開放感はないものの、手軽にルーフを開けられるという点では、オープンカーよりこっちのほうがいいかも?と思うことも結構ありました。

実際、ルーフを開けたときの開放感は結構良くて、でも風がたくさん入り込んでくるわけではないので、実用的にはかなり楽しめます。

一方、このクルマに乗って「ここは絶対になんとかしたほうがいい」というのがありました。それは、太いCピラーによる左後方の視認性の悪さ。
たとえばETCレーンを通って左となりの斜線に移るようなシーンのとき、頭を左後ろに向けて確認しようとすると、見たいところがCピラーで見えない・・。かなり危険。というのが率直な印象でした。

あと、コストをかけずに無理して豪華な内装にした結果、ダッシュボードの塗装やピラー内側の塗装が歳月で劣化し、ベタベタになるのですが、このあたりがトヨタや諸外国の有名自動車メーカーと、日産の差、なんだと感じました。
まあ、限定車というこもあったのだと思いますが、日産は自分の参加の下請けメーカーも含めて、時間と資金をしっかりとかけた要素技術の開発をしてほしいと思います。(インフィニティQ45のアクティブサスの油圧システムにしても、スカイラインBNR32-GTR中期型のリアフェンダーにしても、ラルゴのリアハッチにしても・・・無意味に信用を失うことの重大さを知ってほしいと思います)