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ゴールデンボンバーと、メディア【金爆】

皆様ごきげんよう。
いかがお過ごしだろうか?

大晦日の定番といえば…
まぁ今は色々な選択肢がありますが、昔は紅白歌合戦見てました!という方は多いことでしょう。

紅白歌合戦で出場アーティストが発表された時、出場しないにも関わらず、紅白関係でTwitterのトレンド入りを果たしたグループが居ます。

それが今回テーマにするヴィジュアル系エアバンド「ゴールデンボンバー」。

2004年に結成され、幾らかメンバーチェンジがありつつ、2009年に樽美酒研二さんが加入して現体制となりました。
紅白歌合戦に4回連続で出場、曲は「女々しくて」のみ。

所謂一曲だけ売れたと揶揄される「一発屋」と思うかもしれないですよね。
しかし、メディアの露出はあまり減らずCM出演や、新曲披露する為に音楽番組へ出たり、コンスタントに出られる力を持っています。

なぜ、金爆がそこまで露出できているのか?
答えは、メディアの使い方が上手いグループであると私は思います。

1.日の目を浴びるまで

まずゴールデンボンバーはエアバンドなので、普通のバンドみたいに立ち行きません。(ライブのパフォーマンスについては割愛)

その為どうしても必要になるのが「話題性」と、「メディアの露出」。

2008年に共同で音楽制作に携わるeversetのtatsuoのツテで現事務所の「ユークリッド・エージェンシー」へ在籍することとなります。

ユークリッドは「ライブでの口コミからアピールする」為にライブ会場限定版の音源であったり、ワンマンライブを行いました。

この辺りは古今のバンドが行った戦法ですね。
だが、これだけでは埋もれてしまいますので、次なる戦略を「インターネット」に目を向けました。

2.奇抜なメディア戦術

まだ、今ほど身近ではなかったインターネットに目を向けて、情報の発信を行うようになりました。

ライブでの口コミや、パロディソングを収録したCDの販売、12ヶ月連続dwangoにて配信し1位獲得。
樽美酒研二さんのブログ「オバマブログ」が人気を博して、Amebaブログランキングを上げたり、

YouTubeやニコニコ動画で配信された「ガチュピンチャレンジシリーズ」はかなり体を張った内容となっていて、徐々に人気を広げていきます。

今ではYouTuberがやってそうな事を先駆けてやってたように思いますね。

大体売れてくると流通がより増え、プロポーションに金を賭けられるメジャーレーベルに移籍します。当時のヴィジュアル系バンドも例に漏れず、多くのバンドがメジャーにフィールドを移しました。



しかし、活動するにあたり利益を出すことが求められるため、化粧を落とし、衣装がカジュアルになったり
元々激しさが特徴的なバンドがポップスになったりした(仕方なく一般ウケに走った)結果、既存のファンが離れることもありました。

せっかく、メジャーの長所短所を上げたので、インディーズの長所短所についてもあげておきます

インディーズは、メジャーほど流通が大きくないため、市場の規模はメジャーより小さいです。特にメジャーほど利益を求められる事が少ないです。
その為、やりたいことが出来るのはインディーズ側とも言われています。

一説にはメジャーレーベルに属するアーティストと、インディーズレーベルに属するアーティストとでは、
アーティストの還元が10倍も違うと言った説もあり、ある程度利益を確保出来ればメジャーに行く必要がないという選択肢もあります。

と、上記のことを踏まえた決断かは不明ですが、
ゴールデンボンバーは今は無き渋谷AXのライブにて「7社会のメジャーレーベルから声がかかったが、断った(メジャー行きま宣言)」と発表し、インディーズでそのままやってくこととなります。

これが一つのターニングポイントと言えると思います。

因みに私はこの時期辺りにGREEの知り合いを伝って、ゴールデンボンバーの名前を知り、姉を経由してガチュピンチャレンジシリーズを見て、ハマりました笑

3.女々しくてのヒット

2009年に発売した「女々しくて」は発売した当時はセールスはハッキリ言って売れてる部類ではありませんでした。

しかし、音楽番組での披露、またメディアに特集で奇抜なバンドスタイルやパフォーマンスが取り上げられ、勢いは更に増します。
一般認知度が上がり、ついに念願の紅白出場。

更にこれだけに留まらず、カラオケランキングでは49週連続1位を獲得、今でもカラオケの盛り上がる定番ソングとなった「女々しくて」は空前の大ヒットとなりました。

4.常に面白い事を、話題になるものを

アニメソングのタイアップ、CMでもよく見かけるようになったゴールデンボンバー一同。

売れてもなお、面白さや話題を求めて、様々な話題を提供します。ライブでは以前と変わらず、時事ネタを取り入れつつ、笑かせてますね。

CD関係では一部内容をピックアップすると以下のものですかね。

・CDの特典に体臭付きカード
・ジャケットがQRコードになっていて、それを読み取ると曲がダウンロードができる
・年号が変わるので、それに乗じて最速でその元号に関する曲を発表
・会場限定で廃盤になったCDの音源データを無料で公開

特に一番下の件はVo-karuの鬼龍院翔さんのブログを読めば分かりますが、高額でCDが転売されてる惨状への対策として、全てのデータを公開し、その音源の価値を無くすという選択をしました。

勿論これだけでなく、音楽業界には多くの課題があります。
鬼龍院翔さんは度々自ら発信できる場所で、私たちにこれらの事を問題提起しつつ、ファンの人の満足度を高めるために真摯に向き合ってる姿は、素晴らしいです。

勿論、鬼龍院さんだけのグループではないので、唐突ですが、メンバーもソロ活動でも話題を増やす努力をしています。

gita-の喜矢武豊さんは金爆の切込隊長らしく、常にライブでは色々な笑撃パフォーマンスをしたり、ソロ活動ではドラマや舞台に立って役を演じる根っからのエンターテイナーを見せつけてますね。

be-suの歌広場淳さんは様々な知識を有しているのを活かして、ネットでヴィジュアル系番組でMCを務めたり、ゲーム、サンリオキャラクターとの共演を行ったり多彩な活動をしてます。
たまにアメトークで運動音痴っぷりを披露して、運動音痴キャラも定着しましたがw

Doramu(暫定)の樽美酒研二さんは体を張った仕事が多くて、普段から鍛えているのかマッチョでよく裸になっているので肉体美がよく見られますw
SASUKEへの出場や、プロ野球で始球式を務めたりしてますね。

5.最後に

金爆は売れるために様々なメディア/ネット戦略を立てて、笑劇映像の数々が人気になり、テレビに出て無事売れました。

売れてもなお、笑撃パフォーマンスをやめることなく、むしろ元々上手くできていたメディアの使い方がより強くなったと思います。

常にファンを笑わせつつ、満足度を高めるために次をどう攻めていくか。真剣にバカをやる為に、頑張り続ける愛されるバカ達の活躍は、今後も要注目ですね。

P.S.CDJ18/19で1回見た事ありますが、笑撃パフォーマンスが面白くて、腹よじれるほど笑いました。

ワンマンライブ見たいなぁ…

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