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"まあ。セレプロなので。"#19 楽曲派と言う勿れ③

先日の海の日に思い立って浜辺を少し散歩したんですが日差しでヘロヘロになってしまいまして。夏の海でも被り物で張り切ってたスミパン凄すぎるでしょ。皆さんこんにチアーズ!

先月末~今月頭にかけて白河さん、花井さん、下地さんが出演していた各イベントに参加したので(花井さんはオンラインサイン会だけど)今回はGAPsCAPsの楽曲レビュー記事をUPします。反抗心の昂ぶりを轟かせ!

(本当はコクドルの記事を用意してたんですがスタッフののっぴきならない事情があったようでラジオが配信延期に…)

1.NOiSY MONSTER(ユニットソングCD収録)

作詞: 牡丹
作編曲: 藤井健太郎

アニメ本編第5話にて初解禁のロックナンバー。
前フリとして詩がギター、栞がベース、まこがドラムという担当楽器はわかっていたもののここまで攻撃的な曲調だとは誰も予想していなかったでしょう。

詞の世界観としては「学校」という狭い枠組みを象徴するモチーフと、それを喰い破ろうとする「反発心」といったところでしょうか。
第5話では三者三様に家族との関りや背負った期待について描写されていますが、親に敷かれたレールという意味では詩と栞が顕著でしょう。ゆえにいがみ合っていた二人が意外にも似たバックボーンを持っているというのが面白いところです。

ロックミュージックはルーツとして反体制・反骨の表現を肩代わりすることが多いわけで、そんな音楽に自らの意思を乗せ「模範回答は捨てて
本能のまま求めてよ」「小さな机 狭い世界 ここにいるだけじゃ満たされない」と外の世界へ突き進もうとしているわけです。

では一見自分の立場に不満の無さそうなまこはどうなのか?と考えたときにライブシーンの冒頭を見てみると…。

こんなに眉を吊り上げたまこの表情は他に出てこないですよね(怖っ!)。
まこだって花も恥じらう17歳。幼い弟妹を可愛いと思う反面で同級生たちと同じように遊びたい、振舞いたいと思うこともあったでしょう。
せっかく憧れのアイドルオーディションに挑んでも、結局実家にいたときと同じく生意気な子供たちに手を焼かされている──そんな怒りにも似た感情が伝わってくるようです。

こういった三人の心境については前日譚としてコミックスでより詳しく描写されているのですが…返す返すもなぜそれを本編でやらなかったのかと。詩のエピソードを知っているのとそうでないのとでは曲の評価もかなり変わってきそう…。

我の強い詩と栞の歌声。それを支えるまこの伸びやかなロングトーン。
しかし対照的にまこのドラムワークが一番攻めているようにも感じますね。ドコドコドコドコ!!にしてもあんなシンプルなドラムセットで音源通りの演奏ができるものなのだろうか…。

ライブではこんな激しい曲なのに花井さんがずっとキャラ声で歌っててすげーってなってました(語彙力消失)。

2.爆進FiRE SESSION!!(BD4巻特典CD収録)

作詞: 牡丹
作編曲: 河田貴央

「Clap your hands! Clap Clap your hands! 限界なんて知らない」のフレーズが印象的なポップ・ロックチューン。曲名に「爆進」とあるとおりとにかく前向きな世界観と疾走感です。
オーディエンスを巻き込んでいくスタイルは同じロックナンバーでも「わたしたちの歌を聴けー!」なNOiSY MONSTERとはかなり趣が異なりますね。

この曲のフル音源が解禁されたのは3月に入ってからなので1月30日のライブ時点ではほぼ全てのお客さんにとって初耳だったわけです。「ほぼ」というのは1月22日のGAPsCAPsトークイベントのBGMとしてこの曲が流れており、私含めそちらに参加していた数十人にとっては満を持しての生歌唱でした。

(トークイベント前の会場内でフル音源が聴けたのでテンションを上げる私)

そんなわけでライブ当日はクラップのために肩を温めて臨んだのですが……。
「どのくらい速く 進めるだろう?」
「どのくらい出そう 夢のボリューム」
マーマのヘドバンだとぉ?!!首も温めてくるべきだった!!

会場にいたお客さんの誰もが度肝を抜かれたであろう下地さん渾身のヘドバンパフォーマンス!公式の画像は載せられないんですが横で拳を突き上げてる花井さんの弾けるような笑顔も印象的でした。

そういった振り付け含め突き抜けて明るい曲調なのでスプラのPARTY×PARTYと双璧を成すセレプロのテンアゲ(死語)曲と言っていいでしょう。
なんせ会場全体でクラップしたりヘドバンした瞬間があまりに楽しすぎて、今この曲を聴くとちょっと泣けてくるくらいなんですよ…。生きてる間であれだけ盛り上がれる瞬間ってそうそうないじゃん?!っていうほどの勢いだったので。

ここからは繰り返しの話になりますが、あんなに楽しかった瞬間だったからこそ、だからこそ、GAPsとお客さんが作り出すあの空気を白河さんにも肌で感じてほしいし「3、2、1、0 もっかーい!」のような無邪気なフレーズを詩としてどんな風に歌うのか見せてほしいです。
栞と詩がそろってたらもっとハチャメチャな感じになってたのかな?とか妄想が止まらねえんだ!