前澤さんのフォロワー数推移に見る、フォロー&RTキャンペーンの効果について
年初から日本列島を震撼させたZOZO 前澤さんのお年玉キャンペーン
キャンペーン自体への批判、支持などの声が多数挙がっていますが、法的な問題がないのであればあとは個人のお金の使い方の問題でもあるのでその点について深く言及する事はしません。
筆者はどちらかというと、このキャンペーン終了後に、1億円かけて獲得した約600万人のフォロワーはどれくらい減るのだろうか?という点だけ気になってました。
というわけで、@yousuck2020のフォロワーの推移を追ってみました。
こちらがお年玉キャンペーン前後のフォロワー推移です。キャンペーン期間中の1/5〜1/8までグンとフォロワーが増えて、その後じわじわと減少しているようですが
個人的には思っていた以上に減っていなくてびっくりしてます。
ちなみに以下が、5/8以降のフォロワー推移の数値、昨日比の減少数と、減少率です。
1/8:5,861,089
1/9:5,720,807 (▲140,282 | 2.4%)
1/10:5,666,370 (▲54,437 | 1.0%)
1/11:5,633,087 (▲33,283 | 0.6%)
1/12:5,560,288 (▲72,799 | 1.3%)
1/13:5,508,262 (▲52,026 | 0.9%)
1/14:5,434,855 (▲73,407 | 1.4%)
1/15:5,401,030 (▲33,825 | 0.6%)
1/16:5,384,745 (▲16,285 | 0.3%)
着実に減ってはいるし、減少数も通常で考えるとインパクトある減り方をしていますが母数がこれもまた膨大なので、直近でアカウントの価値を揺るがすことは無いと言えるでしょう。
これだけの数字を動かして、施策終了後1週間でフォロワーがそこまで逃げていない理由としては
1. 第2弾実施の予告がされており、参加を熱望するユーザーがフォローし続けている。
2. 前澤さんの言動に注目し始めたユーザーが定着している。
3. なんとなくフォローを外すほどウザくも無い。
という事なのでは無いかと思います。
この結果を見て、例えばTwitterはクリスマスボックスという、クリスマス期間にフォロワーを大量に増やす広告商品があったりしますが、こういったフックを利用してフォロワーを増やした後に、企業はいかに振舞うべきか?について考えさせられました。
企業が行うフォロー&RTキャンペーンは通常、施策終了後のリスクとしてインセンティブ狙いのユーザーがものすごい勢いでフォローを外す、という事態が伴っています。それは、一般ユーザーの中には複数アカウントを持っていて、そのうちのひとつが懸賞参加用のアカウントであることが多いからです。
前澤さんのお年玉キャンペーンはそのリスクを実に巧みに避けていたと思います。具体的には
・当選条件が抽選では無い(=前澤さんが任意に該当者を選出できる。なのでユーザーによるアピール合戦が行われる。)
・当選者は実名で、顔写真付の、何者かがはっきりプロフィールに書かれている人が多い傾向がある。
という点が非常に大きかったと思います。抽選では無いので、適当に懸賞参加用アカウントでRTするだけでは全く壇上にも上がれていないという事です。
熱意や思いを添えることで、前澤さんとユーザー間のエンゲージメントは否応無しに上がると予想され、その質たるや、通常の企業のフォロー&RTキャンペーンとは比較にならないですね...。
今更何をしようが二番煎じになることもあり、フォロー&RTキャンペーン実施に躍起になっていた企業のTwitter担当の方は「してやられた感」満載なのではないでしょうか。
改めて、奥が深いですね..Twitter運用。
サポートしてくださったあなたの心を、俺はもっとサポートしたい。有難うございます..!