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ユベントスがチャンピオンズ・リーグで優勝する確率を考える

帰って来ました!

帰って参りました!

熱い!

あっちーーー!

俺たちのーーー!

チャンピオンズリーグが!!!


と言う事で、軽いタッチで始まった月刊裏ユベントス。今回はこれから再開されるチャンピオンズリーグにおいて「ユベントスが優勝する確率はどれくらいなのか」、そして「その根拠はなんなのか」をお届けしたいと思います。

最後の最後にカツアゲさせて頂く魂胆ではあるものの、そこまででも十分楽しめますので、編集長のイヤラシイ作戦にそっぽを向かずにお進み頂けると幸いです。


戦力

圧倒的にパワーアップしたのはセンターバックであり、現状で「最も心配がないポジション」と言えるでしょう。

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今シーズンは何と言ってもデ・リフトの獲得が大きかった。

このオランダ人センターバックについては、本来であればボヌッチ、キエッリーニの横で経験を積ませながら徐々に育てるつもりだったところを、開幕直後にキエッリーニが怪我で長期離脱を強いられた為に、急転直下のスタメン出場が続く事に。それによりデ・リフト本人はかなり苦しみはしましたが、いまではユベントスで欠かす事の出来ない選手となり、それがディフェンスラインの安定に繋がっています。言い方は得ていないかもしれませんが、『怪我の功名だった』と言えるでしょう。

逆に心許ないのがサイドバック。開幕前にカンセロとスピナッツォーラを放出したものの、獲得したのはダニーロひとり。収支の関係はあったにせよ、スピナッツォーラ放出は痛かった。クアドラードのコンバートは『成功』と言っても過言ではありませんが、守備の部分ではいまだ不安は拭えません。左サイドバックのアレックス・サンドロは鉄板だとして、「右サイドバックに誰を起用するか」が勝負の分かれ目になる可能性はあり。


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中盤は引き続きピャニッチが攻撃のタクトを揮いながら、その両脇を成長著しいベンタンクールとラビオが支えるスリーボランチが基本。その中では今シーズンから加入したラビオに関しては、昨シーズンのほとんどの時間をピッチ外で過ごした為にコンディションがなかなか整わなかったものの、ここに来て能力の高さを垣間見せるようになってきたのはチームにとっても大きなプラス。加えて膝の手術で戦線を離脱していたケディラが復帰し、ここにマテュディを加えた中盤にはそれぞれ特徴を持ったプレーヤーが揃う事に。不安があるとすれば、『何かしらのアクシデントでピャニッチを欠いた場合』であり、そうなればユベントスの中盤は機能不全を起こすに違いありません。

最後にアタッカー陣はシーズン前に補強こそなかったものの、引き続きロナウドが得点を量産し、昨シーズンはアッレグリの下で燻っていたパウロ・ディバラが完全復活。加えてレンタル先のチェルシーから戻ったイグアインが、己を犠牲にするプレースタイルを身につけてセンターフォワードに君臨。逆に懸念材料はドウグラス・コスタが怪我で離脱している事と、ベルナルデスキがいまだ自分のフォームを取り戻していない事か。そしてここにプラスアルファがあるとすれば、「ラムジーがチームにフィットした時の爆発力」を挙げておきたいと思います(逆に言えば加入後、まだ本領を発揮出来ていないと見ています)。

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ポジション別評価

これらを踏まえての評価となりますが、キーパーも含めた守備陣は「A−」で中盤は「B+」。アタッカーは「A」となり、総合では「A−」が編集長の評価。

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個人的には右サイドバックとインサイドハーフがウィークポイントまではいかないものの、他チームと比べると若干物足りなさを感じるのは確か。右サイドバックに関しては、クアドラード、ダニーロ、デ・シリオの争いになると思われますが、編集長的に大一番ではダニーロの起用を希望。理由は攻守における安定感。派手なプレーは少ないものの、大きなミスがない事を高く評価。インサイドハーフについては、本音を言えば『エリクセンが獲れていれば』と言う思いがありますが、さすがに女々しいのでこれ以上はやめておきます。今更補強も何もないので、まずはピャニッチが怪我をしないこと、そしてラビオがもうひとつコンディションを上げてくれる事に期待。

ダニーロ、ラビオ、ラムジー あたりが期待を超える活躍を見せれば、チームはワンランク上のステージに上ると考えています。


監督

5シーズンに渡りユベントスを率いたアッレグリと決別し、昨シーズンはチェルシーを率いてヨーロッパリーグを制覇した、‘’元ナポリ‘’のマウリツィオ・サッリを招聘。

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今シーズンはサッリの代名詞でもある『ポゼッションサッカー』に取り組んでいますが、就任後の半年ではまだ完成形には程遠い状態。しかしその中でも土台を作り、そして勝ち点を重ねている事は評価に値すると考えてはいるものの、徐々に外野の声が騒がしくなって来ており、それが采配を影響を及ぼしたり、フロント陣の不穏な動き(例えば噂に挙がるグアルディオラ招聘など)に繋がらない事を願っています。

確かにアッレグリはユベントスを勝たせてくれて、そして堅実なサッカー並びに変態的な采配でチャンピオンズリーグ決勝にも2度駒を進めはしましたが、サッリが劣るかと聞かれれば答えは『NO』。そして、他チームの‘’名将‘’と呼ばれる監督たちに比べても決して劣るとは微塵も思っていません。あとは今シーズン中にサッリズモが形になるかどうかであり、ある意味『時間との戦い』。ベスト16、ベスト8くらいまでを騙し騙しでも勝ち抜く事が出来れば、その先は勝つ確率がグッと上がってくると読んでいます。


システム

基本は「4-3-3」と「4-3-1-2」を併用し、守備に移った際には「4-4-2」の陣形をとる事も。当初「4-3-3はドウグラス・コスタありきのシステム」と言われたものの、先日行われたブレシア戦ではクアドラードをウィングに入れた4-3-3を採用。誰もが4-3-1-2を予想した中で度肝を抜きました。

このふたつのシステムはどちらに偏る事なく、その時々の選手のコンディションと、相手チームの力量を計った上でどちらを採用するかで問題なし。個人的にはガチンコ勝負なら4-3-3で、少なからず劣勢を感じ取れるなら4-3-1-2か。

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そして酷評された「ロナウド、ディバラ、イグアインのトリデンテ」について、個人的には「殴り合いなら有り」と考えており、先ほども書いた通り、例えば1stレグでズッコケて臨む2ndレグなどには、この3人の起用も面白いと考えます。そうならない事を願いますが、ユベントスと言うチームの歴史を振り返ると、残念ながらその可能性を潰す事は出来ず。

いずれにしてもサッリのサッカーにおいて、「システム論は大きな意味を持たない」と考えています。


ストロングポイント

これは間違いなくクリスティアーノ・ロナウド。『チャンピオンズリーグ決勝トーナメント男』とも言われる通り、大一番に強い事は数字の上でも現れていますし、何よりも昨シーズンのアトレティコ戦2ndレグでそれは証明済み。昨年末からすでにトップギアに入っておりますが、失速する予兆は全く感じさせず、むしろここから加速するのかが楽しみでもあります。

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そしてもうひとり挙げさせ頂くと、その男の名はレオナルド・ボヌッチ。ユベントスの守備の要が持ち合わせる最強の武器は、正確無比のロングフィード。右足から繰り出されるパスは正しく『ピンポイント』であり、世界最高レベルと言っても過言ではありません。これから迎える厳しい戦いにおいて、劣勢の中でこそボヌッチのロングパス1本で勝負を決める試合が出てくるはずです。


ウィークポイント

確かに他のチームと比べれば見劣りするポジションはあるものの、それを『ウィークポイント』として挙げるレベルかと言えばそうでもなく、個人的に指摘するならば「怪我がちの選手が多い」と言う事でしょうか。

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ドウグラス・コスタに始まりラムジー 、デ・シリオ、そして復帰はしたもののキエッリーニにケディラ。昨シーズンもキエッリーニの離脱が大きく影響したように、今シーズンは怪我に泣かされない事を祈るばかりです。


ライバル

これは「ベスト16に進んだ他15チーム全て」である事は間違いないのですが、その中から幾つかをピックアップさせて頂きます。

まず早い段階での対戦を避けたいのは、前年チャンピオンのリバプールと、その前年までこの大会3連覇を遂げたレアル・マドリー。リバプールは1stレグでアトレティコに敗れはしたもののスコアは0-1。ホームであるアンフィールドで十分に挽回が利くスコアだと言えます。レアル・マドリーは昨シーズン、ロナウドが抜けて苦戦を強いられはしましたが(国内リーグ3位/CLベスト16敗退)、今シーズンはジダンの下で再度力を付けてきているイメージ。更にはやはり『相性』であり『ネームバリュー』でしょうか。いつ対戦しても、若干の気遅れを感じる事は隠せません。

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そして昨日行われたアウェイゲームで、スパーズを破ったライプツィヒは台風の目になる可能性あり。ブンデスリーガでも首位争いを演じる若いチームは(監督のユリアン・ナーゲルスマンは1987年生まれの32歳)、その勢いのままにチャンピオンズリーグでも旋風を巻き起こしそうな予感ですし、得てしてその手のチームに弱いのがユベントスとも言えるでしょう。

加えてもう1チーム名前を挙げさせ頂くならば、同じセリエAのアタランタは怖いし当たりたくない存在。国内リーグではユベントスが上のポジションに立ってはいるものの、ここ数年の対戦成績を見てもユベントスが苦手としている事は明らか。更に同じリーグと言う事もあり、ガスペリーニにユベントスは丸裸にされる事でしょう。とにかく『苦手意識』がチームにもファンにも残っているはずです。

この後に課金ラインが訪れますが、あとは私の予想を載せて少しそれらしくコメントを寄せているだけなので、ここで離脱しても消化不良にはならないと思います。もしこの先も読んで頂けるのであれば、『ご祝儀』くらいの感覚で進んで頂けると嬉しいですし、もちろん一人でも多くの方に読んで頂きたいとは思っています。


ユベントスが優勝する確率


ズバリ

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