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コロナ渦の短時間対話法

2年前まで、毎月1回、夜1時間半のブレイクスルー思考(バックキャスティング)をベースにしたマネジメント「仕事の基本」という公開講座を10年間継続開設してきた。

知識を認識に変える

マネジメント技法のレクチャーと短時間対話法によるワークショップを組み合わせて、知識を認識に変える講座であり、もちろんコンサル業務でもいろいろな場面で短時間対話法を活用している。

短時間対話法とは

テーマに対して、共有~発散~収束~合意の4つプロセスにて、20~35分で解決策を合意する対話法である。

この合意する過程で、参加者が何らかの気付きを得て、特に、合意のプロセスに反映されると参加者の顔つきが変わってくる。日本人もベトナム人も変わらない。

コロナ渦での短時間対話法

コロナ渦での「新たな日常のすすめ」に従い、8月頃から社内研修を再開している。3蜜を避けるために20~35分を1セットとして行う短時間対話法は思ったより具合がよい。

コロナ渦の前の事例であるが3つの異なるグループで短時間対話法によるワークショプを行った例を示す。

個人事業者や起業を目指す人の15人のグループ

個人事業者や起業を目指す人達は、発想の幅が広い、異業種の集まりでもあり、異なった極端な見方や考え方を素直に整理、取り入れようと意欲満々の状態であった。

仕事とは何か、個人と組織の関係はどうあるべきか、業種を超えた気付きがあり、見事30分で合意に反映されていた。

ベトナム企業での中堅管理者14人のグループ

ベトナム企業の管理者は、ワークショップ自体が初めてということもあり、話を聞くという練習を重ねていく進め方をした。

ベトナム人管理者は日本人管理者に比べ、よく勉強している。知識が豊富である。しかし、この知識の活用を部下と共有し、課題解決をするというのが苦手である。

管理者の役割とは何か、2日間10回の短時間対話法を繰り返すことで、異なる意見の合意のプロセスがスタート時の半分の時間、25分でできた時の参加者の顔つきの変化は忘れられない。

新卒の若い9人のグループ

入社研修の真っ最中で配属直前でのマネジメント研修であった。マネジメントとは何か、そのマネジメントを組織の中で、個人とどのように関連付けるのか、対話を通して自分と組織を関連付け、合意の練習をした。

感性豊かでプロセス~システムの関連のプロセス志向の理解が早かった。特に、収束~合意のプロセスに若い夢と希望に満ちたパワーを感じた。、


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