見出し画像

3年越しのMV解禁。

新型コロナウイルスの蔓延、緊急事態宣言の発令。次々と舞台やミュージカルが中止になっていった3年前。
現場に行くこと、推しに会うことを生きがいに仕事をしていたわたしにとっては、持っていたチケットを払い戻しするたびに、やるせない気持ちになって、この気持ちをどこにぶつけたらいいのか、何のために仕事をしているのか、分からなかった。

そんな悶々とした日々を過ごしている中、推しが出演予定だったミュージカル『四月は君の嘘』の初日を迎えるはずだった2020年7月5日。

推しのSNSにとある曲が投稿された。
推しと工藤秀平さんとの共作『ぜんぶ、うそ』


最初は「推しの歌だ!」と思って軽い気持ちだったのに推しの歌声聴いたら、やるせない気持ちや悶々とした気持ち、いろんな想いが押し寄せてきて彼らの紡ぐ歌詞と歌声に背中を押された。

ぜんぶ、ぜんぶ うそだったように
笑える日がくるから

『ぜんぶ、うそ』より

当時、サビのこの歌詞には本当に救われた。
中止になってしまった君嘘への推しのいろんな想いが詰まっていて、この気持ちを大切にしたいと思った。

“今の状況が、ぜんぶうそだったように”
“いつか笑える日が来る”

歌詞の通りだと、そう思えた。




そして、あの日から3年後の2023年7月5日。
『ぜんぶ、うそ』のMV解禁。

3年前に投稿されたものにアレンジが加わって、より素敵な曲になっていた。久しぶりに聴いたら、3年前のことをいろいろ思い出して、なんだかエモい気持ちになった。あのとき、悶々としていた苦しい気持ちももどかしい気持ちも、今日この日を迎えるためにあったんだ、そう思った。
3年越しのMV。もちろん3年前にはMVができるなんて想像もしていなかったから、すごく嬉しかった。


やっぱり推しの歌声と秀平さんの歌声のバランスがちょうど良くて心地良くて、ずっと聴いていたいくらい。MV終わりの2人が話しながら笑っているところも思わず頬が緩む。

そして改めて、わたしは推しの歌声が好きだと思った。声を張っているわけでもないのに、伸びやかな柔らかい歌声。聴いていてすごく心地良い。
勝手にアーティストデビューしないかなって思ってたりするけど、ここはまぁなかなか難しいだろうから、願望だけに留めておく。


少し脱線したけど、あの日の中止によって、7月5日が推しにとっての特別な日なんだなって思ったし、わたしも推しと同じ気持ちでいたいと思った。

3年前に推しが経験した辛さ、悔しさをぜんぶ詰め込んだ『ぜんぶ、うそ』

この曲にはたくさん救われたから、今後も大切な1曲として心の支えにしていきたいし、今回のMVも大切にしたい。

この曲の良さが少しでも、いろんな人に伝わりますように。


おわり。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?