藁をも掴む思いの人たちに、藁を掴ませる人たち。


 ”「がん細胞が自滅する」と宣伝し、がん患者らに販売したとして、医薬品医療機器法違反の罪に問われた健康食品販売会社「シンゲンメディカル」(東京都中央区)社長、藤岡成友”氏より依頼を受けたという弁護士の方より、ツイートを削除して欲しいとメッセージが届きました。削除を依頼してきた弁護士の方は、「前科等の公表は、プライバシーの侵害」など主張されていました。

 藤岡氏らは、”医薬品として未承認の健康食品「全分子フコイダンエキス2000」にがん細胞を自滅させる効果があると宣伝。”

現在、執行猶予中のようです。

 「シンゲンメディカル」という業者、"7回にもわたり、医薬品にしか認められていないような広告を改めるよう行政指導を受けていた”ことも社長ら幹部4人が大阪府警に逮捕された2019年に報じられています。

 更に別の報道によれば、「シンゲンメディカル」は商品を、”熊本県の別会社の工場から1箱約2千~3千円で仕入れ、約2万~6万円で販売していた。押収した資料の分析などから、府警は、同社が2016年以降、フコイダンエキスの関連商品をのべ約1万人に、インターネットを通じて計約6万8千個販売し、計約28億7千万円を売り上げていた”とのこと。

 がんに苦しむ方々は、いったいどんな思いで、「がん細胞の自滅作用がある」などとうたった健康食品を購入されていたのでしょうか・・・

 先にご紹介した記事の中で、「わらにもすがりたい患者の切実な思いを利用し、原価の安い健康食品を高額で販売していた悪質性は重い」という捜査関係者の方のお話がありました。

 がんサバイバーの方のツイートに、その悪質性を強く感じずにはいられません・・・

 何度も何度も医薬品のような広告をやめるよう行政指導を受け、あげく薬機法違反で逮捕され、有罪判決がくだっている藤岡成友氏には、執行猶予期間中に弁護士に都合の悪い記事を削除させるのではなく、その罪を重く受け止めて欲しいと願います。

そしてもう二度と、藁をも掴む思いの人たちに、藁を掴ませるのは止めてください。