根拠なく感染予防効果をうたい景品表示法違反、過去最高額の課徴金納付命令が下った大幸薬品。「絶対に病気になりたくない妊婦と受験生」に狙いを絞ったマーケティング責任者は元日本アムウェイ

コロナ禍に感染対策効果を期待させるような違法表示で稼いでおきながら、景表法違反で行政処分されると処分を不服だと消費者庁相手に裁判して負けた大幸薬品に、本日消費者庁より課徴金納付命令がくだりました。
6億744万円。景品表示法違反の課徴金としては過去最高額です。

大幸薬品は2014年にも景品表示法違反で再発防止などを求める措置命令を受けてます。
”大幸薬品は「環境によって効果が違うことを書き添え、誤解のない表記に努めたい」”とコメント出してましたが。

このあと大幸薬品の柴田高社長は、誤解のない表記に努めるどころか、「(アニメの)『宇宙戦艦ヤマト』を知っているか」「世界中に広まり病気になる人が減れば、手術の100万倍の人を救える」などうたい、幹部役員を集めたようです。https://www.nikkei.com/article/DGKKZO51954300Y9A101C1LKB000/

その幹部役員のひとりが、”「絶対に病気になりたくない妊婦と受験生」に狙いを絞り、クレベリンを急成長させた”人物。
元”日本アムウェイ合同会社の最高マーケティング責任者長田賢俊氏”です。

違法な勧誘などの特定商取引法違反で今月4月13日まで一部業務停止命令を受けているマルチ商法業者、日本アムウェイからマーケティング責任者を招いたのが、景品表示法違反を繰り返す大幸薬品。興味深いですね。

しかし、医師でもある柴田高社長、「世界中に広まり病気になる人が減れば、手術の100万倍の人を救える」などうたっていますが、「クレベリンはあくまでも雑貨なので、特定のウイルスに効くと表現すれば薬機法(医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律)に引っかかる。」とも語っています。

その「あくまでも雑貨」でしかないクレベリンを、コロナ禍で多くの方が藁をも掴む思いでいる中で、感染予防効果を期待させるような違法な広告表示で販売。薬機法に違反すれば逮捕されてしまいますが、景品表示法違反くらい大したことはないと考えているのでしょうか。
景品表示法違反の課徴金6億円は、売り上げのたった3%にすぎません。

クレベリンのような二酸化塩素を発生させる「空間除菌」雑貨は、感染予防効果がないだけでなく、事故まで起こっています。
このような商品が今も、表示を変えて販売され続けています。
どうかお気をつけください。