ダウン症のある子どものリハビリについて 質問&回答 その16

小児地域リハビリテーション研究会に寄せられたQ&A

Q:2020/7/10 13:52 当事者の家族 6 歳
インソールを作ってムーンスターのハイカットを履かせています。魚の目ができてるのですが、、インソールを辞めた方がいいですか?

A(真野Dr):個別の評価が必要です。タコはどこにできていますか? 6歳であれば低緊張がだいぶ回復しています。膝を曲げる動作を練習して、ハイカットを卒業できるか試してみて下さい。そのうえでインソールがあっているかを評価してください。インソールにはいろいろな種類がありますので、足に合ったものを探すのが良いですね。

Q:2020/7/10 15:08 当事者の家族 5 歳 年長
自宅でも親子でできる簡単なリハビリとかありますか?

A(真野Dr):歩けるようになったら、part2から得意な練習を選んで、挑戦してみて下さい。Part2に付け加えると、上肢の練習が大切です。ダンス、ポーズの練習など、早い時期から上肢を使った姿勢や運動を意識して取り入れてください。ボール投げ(大きなボール、小さいボール)などもよいです。

Q:2020/7/10 15:22 当事者の家族 3歳半
上肢を鍛えることが良いとのことであったが、どんな運動がいいのでしょうか?

A(真野Dr):ダウン症児には上肢の練習が大切です。上肢はバランスの練習から始めます。腕を大きく使うために、肩甲骨を体幹から離して使うことを教えましょう。肩甲骨を支持して(肩甲骨を広げます)、上腕を外旋させて手のひらを上にする姿勢を教えましょう。(動作で説明すればよかったですね)私はよくフィギアスケートのポーズを参考にします。羽生弓弦選手の決めのポーズを目指しましょう。
姿勢では、上肢が体幹の中央にくるようにしましょう。(introductionを参照してください)
巧緻動作の練習も必要です。肘の練習を教えましょう。橈尺関節の使い方ができていますか?(橈骨が軸です)
Part1の各ステージには上肢の練習につながるヒントが載っています。読み返してみるとそのことに気が付きます。
支えるための上肢の使い方も大切です。手すりの位置、太さ、材質などもこだわっています。
上肢の機能は社会性につながるものです。
巧緻動作の練習も大切です。さらには、コミュニケーション補助手段として上肢を使うこともよいと思います。

【参考図書】
ウィンダーズ先生のダウン症のある子どものための身体づくりガイド おうちでできる練習BOOK 原著第2版

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